YOU0824 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
すべてのヒロインが詰まってる
「修羅場」という言葉が新鮮だ。
大人の不倫とかで聞く言葉だが
学園ラブコメで「修羅場」は珍しいのでは。
修羅場は前提に結婚という契約か
引くに引けないシュチュエーションが
必要だから、
恋愛中(しかも十代)のいざこざでは
修羅場になる前に破局だろう
彼女と幼なじみの修羅場と聞けば
2つのことを思う。
恋愛と兄妹(姉弟)感情の
どちらを優先するのか。
それと彼女は真の彼女なのか偽装なのか。
今回は後者の方だ。
偽装の理由がちょっとベタなのと
口封じが「日記」と小粒で
無理筋っぽいかなと思ったが
回を重ねるごとにそんなことどうでもよくなる。
秋篠は『中二恋』の六花と『Re:ゼロ』のレム、
冬海は『中二恋』の丹生谷、
夏川は『冴えカノ』の詩羽と
『Re:ゼロ』のエミリアを彷彿する。
夏川の声は田村ゆかり、
『シュタゲ』鈴羽の声優さんだ。
千和は高校生版広末涼子を2次元にしたよう。
声は赤﨑千夏。『中二恋』丹生谷の声優さんだ。
OP、4人で歌う「Girlish Lover」が
めちゃくちゃ可愛い
幼なじみとフェイク恋人の設定は
初めベタに思ったが
なかなか手が込んでいて感心する。
幼なじみの時間軸だけでも
最古参、最長、前世(!)とある。
元カノ、今カノ、同性愛(多分)もあり
群像劇的な広がりがある。
すべてのヒロインが詰まってる
主人公の恋愛嫌いの理由が
両親の相互不倫というのは意外と重い。
置き去りされた子どもは
トラウマ、尋常ではいられないはず。
皆心に何かを隠し持っているが
今回はそのことに深入りしていない
修羅場の反対はハーレム。
微妙な均衡をうまく保って
最終話に突入する。
「うそつきと一緒にいられるやつなんて
共犯者だけ」
「お前みたいな最悪な女には
俺みたいな最低の男しかいないだろ」
ラストの展開が秀逸だ。
「自演乙」(自分を演じる乙女)の
意味は深い
制作は「A-1 Pictures」。
『冴えカノ』『ヲタ恋』『かぐや様』
といった大好きな傑作を創ったところ。
丁寧に作られた良品だ。