YOU0824 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最も好きな作品の一つ
ヒッキー・ニートのすべてが入っている
絵が素朴な写実調でいい。
オープニングは
アンディ・ウォーホル系のポップな色彩。
ヒロインの中原岬はショートカット美少女。
胸は小さい。
後輩のアニオタ山崎は
憎めない文学青年風メガネ君。
委員長のまさかの入浴シーンと
兄の出前姿が嬉しい
魅力的なのはギャップ。
ツンデレとか女の子のギャップ萌えではなく
ストーリー、内容の落差。
急展開に驚く。呆れる(笑)。
エンディングもなんじゃこれって感じだが
大槻ケンヂだった。
「天国にようこそ!」
「ゲームオーバーにようこそ!」
と意味深なタイトルも
エスプリがきいて毎回楽しみだ
新興宗教とか
自殺サイトのオフ会とか
マルチ商法とか
胡散臭い話も出てくる。
そう言えば昔引きこもりが
社会問題化してた気がするが
最近はあまり聞かない。
解決したのか黙殺なのか
一般化なのか寛容なのか。
8050問題は時々聞く
個人的にヒッキーに意味を感じる。
ヒッキーとは社会に不適応または拒否を感じ
敬遠、断絶、避けているということ。
社会に適応しなければいけないとか
スキルを磨けとか、心を強く持てとか
そんな話は興味ない。
拒否反応する心的外的理由を考えることは
隠れた何かを浮き彫りにする。
社会は人間の意識が作り出したもの
いわば人工物だ。
それは脳が作り出した世界であり
生身が違和、脅威を感じることは自然な気がする。
それを感じ、気付いたものは
無防備にその世界に
身を委ねられないのは当然だろう。
「気づく」ピュアな心は尊いと思うのだ
最終話、ものすごい感動が押し寄せる。
岬のつたなかったプロジェクトも
宗教勧誘の訪問も
暴力を極端に怖がったのも
佐藤にこだわる理由も
「NHK」の意味も
すべてに合点がいく。
最後は佐藤が岬を助ける立場に…
は成り切らない(笑)
そこに妙がある
第7話、岬がパンツが見えて
しらっと膝を閉じる所が可愛い