「恋は双子で割り切れない(TVアニメ動画)」

総合得点
60.0
感想・評価
83
棚に入れた
211
ランキング
6051
★★★☆☆ 2.9 (83)
物語
2.7
作画
2.9
声優
3.2
音楽
3.0
キャラ
2.8

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ネタバレ

せいさぶんせき さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:今観てる

物語の手法となるポイント

創作物として割り切って視聴しないと不快になるアニメ。
物語の手法となるポイントを整理してみます。


【神宮寺琉実】
自覚なき超メンヘラという極めて強い特性が設定されている。
超メンヘラという特性を利用して周囲を強引に振り回す事で、
物語を動かす起点となっている。

【神宮寺那織】
琉実の超メンヘラで荒らされた幼馴染の環境をひたすら整地する役割。
事あるごとに那織が速やかに整地しないと琉実が恋愛レースから脱落して、
物語が終結してしまうので、物語の進行上、最も重要なポジション。

【白崎純】
双子から好意を寄せられる優柔不断な男子を演じる。
視聴者から嫌われようと何が何でも優柔不断を貫かないと物語が短期で終結してしまうので、
物語の進行上、那織の次に重要なポジション。


以上の手法は物語のプロローグからあり、
超メンヘラを爆発させて純に別れを強要した琉実のフォローと、
琉実に別れを強要されて傷ついた純のフォローを那織が時間をかけて丁寧に処理し、
那織が幼馴染の関係性を修復して整地しなければ、琉実は恋愛レースの土俵に立てず、
再チャレンジする機会無く物語が終結となってしまいます。

あとは、那織と純にオタク要素など様々な特性がオーバー気味に追加演出されており、
それらがドロドロの恋愛レースのイメージから離れる一助として機能している。

これらの手法を繰り返す事で継続した物語を実現していると感じました。

根拠となりそうな印象深い事象としては、


アニメ9話。瑞真が琉実に告白。琉実は純が好きな事を瑞真に伝え断ったが瑞真はデートしてくれと食い下がる。麗良が事の顛末を精査し、琉実の心をブレさせて付け入る隙を攻める瑞真の手口である事を指摘したが琉実は楽観視。瑞真は友達として2人きりになる妥協案を何度も迫るが、瑞真の恋愛感情を理由に2人きりには何度もNGを出す琉実。琉実を落とす手順の失敗を強く悔やむ瑞真。突如、琉実が条件付きで瑞真と2人きりの外出を許諾する事を提案。親友の麗良に相談なく条件と判断の全てを純に迫り、メンヘラ特有の揺さぶりを純に仕掛ける琉実。

アニメ9話20:45頃。純「僕と琉実は付き合っているわけじゃないだろ。そういう意味で」琉実「付き合ってなきゃ言っちゃ駄目なの?」純「無責任な事を言いたくないんだ」琉実「なんでよ!今だって無責任な事言ってるじゃん!責任を負いたくないからはっきり言わないだけでしょ!」過去に琉実は純に別れを強要し、また、那織と付き合えと命令して、純と那織を”無責任”に深く傷つけた事実を全く顧みず、純と那織の心の傷に全く配慮なく、”自責の念”なく礼節を欠いた琉実が超メンヘラを爆発させながらスマホを叩きつけているシーン。

アニメ10話。琉実の立場だったら瑞真とデートに絶対に行かず、純に判断を委ねないと那織は琉実に断言。那織は琉実の思考が全く理解できない事を踏まえた上で、純の反応を見たいという架空話をする。それは純を試す行為と琉実は那織を嫌悪。瑞真とのデートを止めてくれなかったという純との通話内容は、既に純を試す行為であると琉実を断じる那織。さらに瑞真を利用して純を試す行為を続ける性悪なら何も言わないと琉実を断じる那織。性悪の指摘は酷いと被害者面で琉実は那織を非難。酷い行為は琉実側、善行と思うなら行けと呆れる那織。


以上が根拠としてわかりやすいかもしれません。

常に超メンヘラのヒロインである琉実を起点として物語を動かし、
対する那織はヒロインというよりも物語の環境をひたすらに整地する脇役にしか見えません。
このような作品に共感してもらうのは非常に困難という事は、
ABEMAの散々な視聴回数を確認してみて、あらためて納得したという感じです。

アニメ化にGOサインを出したサイドに、勝算があったのかを知りたいです。

投稿 : 2024/09/12
閲覧 : 103
サンキュー:

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