でこぽん さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
高校生のありふれた日常を描いた物語だが、それが不思議と心地良い
このアニメは、アニメ好きの友達から勧められました。
高校生のありふれた日常を描いていますが、それが不思議と心地良いです。
心地よさの源(みなもと)は、主人公である岩倉 美津未(いわくら みつみ)と、彼女と友達になった志摩 聡介(しま そうすけ)の素直な性格のようです。
岩倉 美津未は、石川県の過疎化に悩む田舎町から東京の進学高に入学した少女。
彼女の将来の目標は、国家の官僚になり、過疎化に悩む全国の町や村を救うことです。
高校一年生でそのような立派な考えを持っている人は、そんなにいません。だから、そのことだけでも、彼女の優しい性格を計り知ることができます。
そして美津未は、何事に対しても懸命に努力する頑張り屋さん。失敗することも結構ありますが、決してへこたれません。
同級生の志摩 聡介は、ひょんなことから美津未と知り合いになり、彼女のそんな性格に好意を持ちます。彼女をいつも応援します。
おそらく聡介は、懸命に努力することを避けてきた過去の自分を反省し、美津未のようになりたいと思ったのでしょう。聡介にとって美津未はキラキラと輝く存在です。
そして聡介は、自分の過去を語りません。よほど過去に嫌なことがあったのでしょうね。
物語では、美津未と聡介に少しずつ仲の良い友達が増えてきます。
そして聡介の過去が少しずつ明らかになってきます。
でも、ごく普通の高校生活を描いています。程度の差こそあれ、誰もが経験するようなことを描いています。
しかし、物語の内容が心地よく、続きが見たいと感じてしまいます。
ところで、
私たちは、人から意地悪されたりすると、意地悪した人の名前を憶えて恨んだりします。
でも美津未は、自分に対して親切にしてくれた人に感謝して、その人の名前を覚えるほうを優先します。
こんなちょっとした差の積み重ねが、美津未の素直な性格をつくっているのでしょうね。
私も、美津未のような素直な性格になりたいです。