御宅忍者 さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
割とレベルの高い合格点を超えてくるような優しさ、オールウェイズ出してくれる。
山田尚子監督の新作劇場アニメーション。それぞれの悩みを抱える3人が音楽を通して、自分自身や他人に触れていく物語。
彼女の作品はいつだって優しくてたまらねぇんだ。生い立ちが違の彼女たち、これといった大きな悩みはいまひとつに感じるが、それも三者三様であり、それぞれにしっかりと寄り添いたい気持ちが伝わってくる。キャラクターに寄り添う気持ちは初監督作品の『けいおん!』から変わっておらず、どのようなきっかけで壊れてしまうかわからない10代後半の繊細な心のうちを今作でも素晴らしく描いていた。
今作でもタッグを組む牛尾憲輔さんの劇伴も相変わらず素晴らしかった。唯一と言っていいほど微妙だったのはミスチルの主題歌かな。挿入歌に使われてるアンダーワールドやシンセサイザーを駆使したものが目立っていたのでかなり浮いているように感じてしまった。