タイラーオースティン さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
小鳩くんと小山内さんの不思議な事件簿
ふと小市民て何て意味だろうと色々調べてみたら中間の人、普通の人的な意味でだからこそ目立つような事はせず、平穏に生きるというのが小鳩くんや小山内さんの目指すスタンスという事かなぁ。
だけれども、そんな彼らを嘲笑うかのように色々と大きくはないけれども、面倒なトラブルやミステリーに巻き込まれていくのがなんとも皮肉でしたよね。
なんとなく、こんな感じの作品をドラマで観たなぁと思ったら、俳優の瑛太や松田龍平主演の「まほろ駅番外地」で便利屋である主人公達がやれる範囲での仕事をやります的なスタンスでいったら、危険かつ面倒ごとばかり巻き込まれたので最終回で、なんでもやりますに変えてた。
本作の小鳩くんや小山内さんはどうなのかなという感じでしたが、推理パートでBGMをあまり用いずに進めていくのとか独特な感じがして良かったと思いますが、小鳩くんとは正反対のケンゴとのやりとりはちょっと苦手かなぁ。場面によっては一歩間違えるとケンカになりそうなものもあったりで自分はイライラというよりギスギスしたものを感じてみていられないものがありました。
小鳩くんと小山内さんのやりとりは好きながら推理に関しては少し難しくこねくり回しているような感じで安部公房の短編「棒」を思い出すものがあり、些細な事にカロリーを使っている印象で個人的には目から鱗が落ちるほどではないかな。
絵柄もさる事ながら丁寧に描かれた自然豊かな風景が印象的で舞台となっている岐阜へ聖地巡礼に行ってみたいなと思わせるものがありました。