xinxin22 さんの感想・評価

4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：----

真空の愛

「私は四宮さんのような才智もないし、頭も良くない。家柄も比べるものがないくらい良くない。覚えているよ、初めて会ったときのあなたは、心の底から私に興味を持っていなかったね。だからこそ、私はあんなに頑張ったんだ。もしかしたら、人生で一番頑張ったかもしれない。テストであなたに勝って、本気を出した時、あなたはどれだけ嬉しかったか知らないでしょう。もしかしたら、あなたと同じ立場になれるかもしれないっていう希望が私を喜ばせたんだ。だからこそ、私はあなたに『付き合ってください』とは言わない。私がお願いするように告白して、あなたが施しのように手を差し伸べてくれたとしても、私は一生四宮さんと対等にはなれないと思う。あなたが私に告白してくれることで、初めて私たちが対等であると感じられる。だから、私は四宮さんに告白できない。でも、伝えたいことがある。言葉にできない部分は、行動で示すしかないんだ。世間知らずのあなたでも、これを見れば分かるはずでしょう？あなたには分かるはず。これが全部、私の言葉にできない愛情なんだ。」

数年が経ち、かぐやと会長はついに結末を迎えた。私は別れに対して鈍感すぎる。昨夜、高校を卒業して大学の面接に行く夢を見て、言いたいことを言い終わらないまま目が覚めて、冷や汗をかいた。少し考えて、ああ、もう卒業したんだと気づいた。友達のSNSやインターネットで美味しいものや楽しいことを見かけると、新学期が始まったら友達と一緒に行こうと思ってしまう。でも、しばらくして、ああ、もう一人で行くしかないんだと気づく。キャンパスの恋愛はもう考えない。家族に言われる未来の見合いの話を引き延ばすことに全力を尽くすしかない、そんな感じだね（笑）。だからこそ、高校生の恥ずかしがりながらの恋に何度も何度も心を動かされるのかもしれない。
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