「テイルエンダーズ(OVA)」

総合得点
59.2
感想・評価
19
棚に入れた
57
ランキング
6364
★★★★☆ 3.4 (19)
物語
3.3
作画
3.6
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.3

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ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

若さを前に出したようなアニメ。

【概要】

アニメーション制作:ピコグラフ

2010年11月27日にパイロット版の試写会が催されて、
2011年1月28日に発売された28分間のアニメーション映画。

監督は、ピコグラフ(太田真、河原大、mebae、佐々木尚)

【あらすじ】

惑星開拓の要であったテラフォーミングマシーンの暴走により、
急速に環境変動が進む惑星テルルス。

地殻変動、異常気象、生物の突然変異。
これら、スタンピード現象に追われること数百年。
人類は巨大な車輪の上に都市を作り、環境変動を避けて移住を重ねて、
日々を営んでいた。

オルクス車輪街のレーサーの巴士郎はレース中の地殻変動による大事故で瀕死の重傷を負い、
使い物にならなくなった心臓の代わりに新型エンジンのトモエドライブを、
人工の心臓とすることで生き延びた。故郷であるオルクスがスタンピードに呑み込まれった、
士郎はトモエドライブの開発者の御神楽トモエとの契約で惑星再開拓レースに参加する。

惑星再開拓レースとは環境変動で未開の地に戻った土地を駆け抜けて、
暴走したテラフォーミングマシーンに発信気をつけて開拓の道標とする、
過酷なものだった。

【感想】

アニメーションだけでなくて、専門の脚本家を雇わずに自分たちでシナリオを作ったようです。

人生は自分のものだから、突っ走るのに妥協は要らないし、
自分の可能性を信じて限界を超えて我道を突き進む者は孤高であり、
同じ道を進む者でないと価値観を共有できないみたいな?

なメッセージを車輪の上で住んでいる妥協で生きている凡人たちと、
車輪の外でもがく一部の人たちとの対比で、
SF世界のレースを通して伝えようとしているのかもですが、

スタイリッシュなキャラデザとケレン味のあるカラフルな作画は格好良いのですが、
主人公の巴士郎とヒロインの御神楽トモエを含めてキャラの描写不足が目立ちますし、
短い尺でまとめるために展開が早くて、説明台詞が多いままに話が終わります。

お話に魂の熱さを感じて共感するかというと、
深みに欠けて観念的すぎて地に足がついてない考え方でありますし、
作画の派手さに引き換え、特筆するほどの内容の無いアニメーションですかと。

メンバー4名の当時の新進気鋭のクリエイター集団が中心となって作られたアニメですが、
このアニメで見た若者の主張みたいなものも折れてしまったのか、
北海道のアイヌ関連の組織の依頼でアニメを作ったり、ソシャゲを作ったりでして、
ピコグラフは飛翔できなかったようです。

ただ好きなことをやっていれば商業的にステップアップすることができず、
青臭いだけのアニメは作画に多少こだわりを見せようとも、商業の世界では通用しづらい。

世の中ってそんなに甘いものではないなと思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/08/25
閲覧 : 66
サンキュー:

12

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