wkr さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
糖質アニメと言われても仕方ない
https://youtu.be/_OyO60aEJBo?si=Sj_wKg4rntPmxF70
↑でアニメ制作回があると聞いたため視聴。
予想外な展開にしたかったのがよく伝わるような作品です。でもそれにも程度というものがあるだろうとw
4話までシンプルな群像劇と少年バッドの事件の二軸で話が進みます。群像劇として出来が良くて雰囲気もとても引き込まれます。そして毒にも薬にもなる少年バットという存在がある種のカタルシスを生んでてとても痛快でこれは凄いな、と思っていたのも束の間。
中盤から雲行きが怪しくなって、11話からさらに不条理になるのでついてけません。本当についていけない。調べてみたら"統合失調症" "気持ち悪い"と出てくるので、世間でもそういう扱いされているようですw 明かされる少年バッドの正体はなんとなく想像通りでした。でもまやかしの存在ってことだと実害でまくってて説明つかないことが多いんですよね。サスペンスが急にオカルトになって結局妄想、一応タイトル通りではあるか...
でも嫌いではないです。冴えた演出、レベルの高い作画、ユーモアのある独特な劇版、それらで表現される世界観は一応観てるだけで楽しめました。現実的だけど歪みのあるキャラ達もうまく表現されていてとても引き込まれます。終始群像劇としての出来は良かったと思いますし、月子の一連のエピソードもなんとなくポジティブに解釈していいのかなとも思える描かれ方をされていたので後味は悪くはなかったです(自己を肯定する話みたいな?)。
最終的にしっちゃかめっちゃかですが、良いところも多いですし平沢進さんの音楽ともどことなく相性が良いと思える作品なので、平沢さんファンの方にはおすすめです。
個人的には2話と10話が好きです。2話は群像劇としても1話からの流れとしても素晴らしい出来栄えだと思います。10話は演出、作監、色彩設計などの役割解説が面白かったので好きです。猿田がクズでした
一番印象に残ったのは8話です