蒼い✨️ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
またね。
【概要】
アニメーション制作:TYOアニメーションズ
2012年12月21日に発売された、OVA作品の第2巻。
監督は、佐藤順一。
【あらすじ】
深い山に閉ざされた飯田盆地と南部高原の飯田市。
観光客などからは空気のきれいないい場所だねと言われても、
ずっとこの土地で育ってきて、お腹いっぱいで憂鬱で、
都会へのあこがれが強い少女が汐崎 春乃。
春乃は両親のペンションの仕事の手伝いをしていて、
各国をバイクで渡り歩いているオーストラリア人の女性の、
シンシア・B・ロジャースがペンションの従業員としてやってきた。
春乃はシンシアと一緒に海を見るために夜中に出発して、飯田市を出て、
一緒にバイクツーリング。いくつもの峠を超えてたどり着いた夜明けの海岸で、
春乃は忘れかけていた子供の頃の気持ちを思い出すのだった。
【感想】
物事に何を感じるかはその人の心次第という話でしょうか?
同じ事象でも、その人に観察眼がなければ眼の前のことを見逃してしまい、
感激する心がなければ、空虚に通り過ぎていく。
人生を楽しくするのもつまらなくするのも気持ちの持ち様。
自分の知識や思想の世界に凝り固まってぐるぐると同じ場所を回り続けるよりは、
空を見上げて星座を楽しんだり、道道の花などの美しさを喜んでみたりで、
拙速に結果を求めるよりは、心にゆとりを持ってひとつひとつのことを楽しんでいきましょう、
みたいな精神。そうすれば平凡でつまらなかったはずの日常が楽しくなる。
春乃がシンシアや影山さんとの出会いで、気づかなかったもしくは忘れかけていたことを、
心に刻んでいくという多分いい話。
口で不平不満を漏らすのではなくて、自分の意思でやりたいことを見つけて行動に移す。
情報過多のネットの時代だからこそ、実は重要なことではありますね。
春乃たち仲良しJK四人組が自分たちの作詞作曲で歌を作って、
母国に帰るシンシアへのプレゼントとしてみんなの前で歌って終わりですが、
合計たった1時間の話のためかシンシアとのお別れに涙する春乃に、
海岸のシーン以外は基本あまり面白くないコメディ展開の触れ合いが多めで、
泣くまでの積み重ねがあったのかな?と記憶になかったり。
一応はいい話なのですが、自分の感覚ではあっさりしてて心に強く残るものが無かったので、
やはりそれほどには点数が上がらないものではありました。
似たような作品でも、同じ佐藤順一監督なら、たまゆらのほうがおすすめできますかも。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。