STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
現代社会らしき舞台に魔女だの、魔術師だのが登場するバトルものということで、舞台設定
などは「Fate」シリーズや「魔法使いの嫁」などと同系統であるが、それらが一般人の知らぬ
ところで活動しているのに対して、本作ではこういった存在が認知されている世界のようで、
大衆の反応のような部分では異世界ファンタジーなどに近い印象。
そのせいか現代が舞台なのにどこかゴシック的雰囲気が漂う。
中盤のファノーラ・クリストフルのエピソードでは、死屍人の存在も公にされていることが
分かるが、この辺は蘇生した屍者が労働力になっている社会システムを描いた伊藤計劃・
円城塔の「屍者の帝国」を思い起こさせる。
内容的にはギドとアシャフのバディもので、このコンビがなかなか魅力的。
ギドに関しては短絡的な行動など、「昨日今日任務を始めたわけじゃないのに」と思わなくも
ないが、その分アシャフの冷静さがうまいことバランスを取っている感じ。
ギドの呪いを解くキスはエロスを感じさせ、そのギドの本体が入っている棺桶は死をイメージ
させるなど、メタファーとしてのモチーフが良い。
中盤に登場するファノーラ・クリストフルもなかなか魅力的なキャラだったたが、こちらも
ヨハンとのバディもの。
メインのギドとアシャフに絡むことがなかったが、原作だとアニメ後に絡む展開があるのかな。
デザインが劇画タッチと言うか、ダークファンタジーにはよく合っている。
その反面、地味な印象も与えているけど。
2024/08/18