「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない(TVアニメ動画)」

総合得点
78.2
感想・評価
740
棚に入れた
3595
ランキング
567
★★★★☆ 4.0 (740)
物語
4.1
作画
3.8
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.2

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ネタバレ

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

3部から一転し街の日常に潜む闇を暴くバトル活劇に、新たな境地の開拓に成功した意欲作、おすすめ度★★★★★

スゲー爽やかな気分だぜ 新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のようによォ〜ッ

3部におけるDIOとの壮絶な死闘から10年経過し、タイトルに恥じない冒険活劇から街のあちらこちらでのスタンド使いとの遭遇をメインに描いている。ドラマでも大人気なジョジョ屈指の看板キャラの1人である岸辺露伴の初出はこの部である。

本作からスタンドの名前はバンド名や楽曲を参照されるようになり、今我々に馴染みの深いスタンドの概念もここから本格的に定義づけられていった、スタンドをメインに描いた作品の発展の根幹にある役割を担っていると言える。

街に生きる人々をメインに描いているだけあって敵組織という概念が存在せず、敵対するスタンド使いも多いものの明確に巨悪と呼べる存在は非常に少ない。しかし、作中最大の敵である吉良吉影は女の手だけを集めたがる殺人趣味を持つ特殊性癖の異常者であり、吉良を倒し街の安寧を取り戻すことが最終的な大きな目標へ繋がってゆく、

3部から一転して明るい作風になっており、味方側の明確な死亡者も重ちー、辻彩くらいのもの。主人公の東方仗助の不良然な風貌ながら根は心優しい正確であるという設定を反映して主人公サイドのキルスコアもなしと、ジョジョ作品の中では味方敵含めて死者の数が少ないのはとても珍しい。岩と同化させられたアンジェロや紙と融合させられた宮本輝之助はその限りでは無いが…

豊富なスタンドの能力のバリエーションもユニークで、3部のような力押しタイプが少なく、特殊能力らしさを押し出しつつもアグレッシブなバトル展開を繰り広げ、時には頭脳とスタンドのルールの穴を突く策略で立ち向かうバランスの良さが特徴。個性的なキャラクター達が織り成すストーリーが何よりの魅力。主人公達だけでなく街の人々も様々なスタンド使いが登場。スタンド使いはひかれ合うという言葉は、スタンド使いとそんなホイホイ出会うわけねーだろこの田吾作がァーッ!というツッコミを封殺する物語の骨組みになるキーワードである。

本作以降アニメならではの改変や時系列整理が挟み込まれ、辻彩のエピソードが前倒しになり吉良が川尻浩作との成り代わりのために目をつけるための伏線や吉良の親父が雇ったスタンド使いの時系列を整理し直したりと話の順序が整理された。

アニオリエピソードは本編に付随する形の描写が多く、細かな場面で日常らしさを感じられる。トニオさんの料理はアニメならではの作画表現が素晴らしく、実際に食べてみたくなること間違いなし。

アニオリ要素がこの辺りから本格化してきたが、根幹の原作への尊重は変わらず。ラストシーンの街の人々の後日譚はエンディングに相応しい演出や主題歌の特殊バージョン含めて感動するので必見。

投稿 : 2024/08/17
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