くまごろう さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
設定は良くラストはかなり好き。2クールでもうちょっと丁寧にやっていれば違ったか?
視聴完了
全12話
ジャンル
ファンタジー
タイトル由来
名もなき思い出
ストレートではなく捻ってあるが、ラストの展開によりタイトル回収。
意味合いとしては上書きされる世界の中で、その世界には存在しない思い出を持っているキャラが物語を動かしていくことから。
ストーリー展開
主人公が沈黙の魔女とやらに、子が成せなくなる呪いをかけられ、踏破すればなんでも願いが叶うと言われる塔に上り、そこに住む魔女と出会う。
魔女より呪いではなく、生まれた子に強大な力を持たせる祝福で、呪いなら余裕(解除がではなくそこまで強い力を持たせられないため、放っておいても解ける)だが、祝福は簡単には解けない、ただ子を成したいのであれば魔法抵抗の強い妻を探せば良い、という結論になる。
その場で探す限りは見つからず、主人公は魔女に妻になって欲しいと願う。問答ののち1年間は守護者として城に行くこととなり、主人公はアプローチを続ける。
その後ヒロインの過去の傷の原因となった男が現れ戦ったり、別の魔女が出てきて主人公が死にそうになったのをヒロインが体を張って助けたりしながらとりあえず主人公とヒロインは結婚してハッピーエンド、と思えたが、偶然集まった時渡の魔道具がいきなり発動、主人公はヒロインの傷ができる事件の半年前に飛ぶ。
過去の傷を乗り越えハッピーエンドになったヒロインを知っているので主人公は苦悩するが、ヒロインを助け未来は変わり、主人公は消滅する(正確には出てこない。時間により強力な力を得て魔女になり、体の成長を止めてとか言ってたので、おそらく時代がズレているのだと思う。)
ヒロインは王族としてハッピーエンドを迎えながらも、アンネームドmemoryを取り戻すため、、寝る、?
多分助けに行っているのだろうが、明言はない。
感想
総評60点
良かった点
序盤の設定とラストの設定
悪かった点
中盤、匂わせ伏線が多い。
レビュー
ます、面白かったんだけど、なんか説明や描写が足りていないなぁと感じる展開が多い。
良かった点として、設定が素晴らしい。
序盤の設定も良いし、魔法発動時の詠唱もいい感じ。ヒロインの魔女になる前な立場や12精霊の召喚も熱い。またラストのキャラの行動も良い。
一方で原作だと素晴らしいのがカットされているんだろうなぁという展開。中盤出てきた王妃候補のメイドちゃんとか扱いが雑すぎて可哀想すぎる。時渡の宝珠を主人公たちに渡すのが役割っていうのはわかるけど。
そのせいでなのかよく分からないが、回収されない伏線っぽいものも多々。なぜ12精霊は1人だけ顔を見せたのだろうか?過去に飛んだあとであいつだけ出てくるのかと思ったらそんなことなかったし。
面白さ的には2期は見ても良いのだが、ストーリー的に蛇足になるので見なくても良いかな。
主人公が自分の助けたい、という思いでヒロインとのハッピーエンドを投げ捨てたという熱い展開に対して、ヒロインは方法は分からないけどとりあえず助ける!という熱い展開で綺麗に終わっているので。