ぴかちゅう さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ついに完結。でもちょっともったいなかった。
ついにユーフォ終わっちゃうのか、という久美子3年生編です。珍しく原作も読み進めているものの、まだ3巻目(久美子1年生編が終わるところまで)。ということで、久美子3年生編は、何も知らずに視聴です。リアタイで視聴したのに、ぐずぐずしてたら1ヶ月が経ってしまいました。
一年生では全国大会進んだものの銅賞だったり、二年生では関西大会止まりだったり、ご都合主義的でないのはユーフォのよいところだと思います。とはいえ、さすがに最終的には久美子がソリ吹くんだろうと思っていたら・・・しかも、投票の最後の選択を麗奈にさせるとは、結構残酷でした。という風に考えていくと、全国金賞取れなくて終わる、という終わり方もあり得たのではないか、と思ってしまいますね。もっとも、金賞をとった麗奈の「嬉しくって死にそう」で終わるのは、やっぱり久美子自身のスタート地点が麗奈の「悔しい」だから、収まりはいいのですが。
気になった点。一つは、やっぱり尺が短かったかなと思います。関西大会、部内の雰囲気あのままで本当に当日まで乗り切ったの?とか、全国大会の五日前、四日前、・・・などちょっと一瞬すぎないでしょうか。
あと、やはり演奏シーン。サンフェス、京都大会、関西大会、全部ゼロ回答は相当残念でした。ようやく演奏シーンが入った全国大会も、映像が、演奏シーンと過去の回顧と混ざってしまったのが、個人的には大幅なマイナスポイント。ここまで頑張ってきた部員のみんなが、演奏してるところを見たかったのに・・・それに、この作品は基本的には久美子目線で展開していくわけですが、演奏中に回顧している暇なんてないでしょう。必死で演奏していたはずです。回顧シーンは、その後の結果発表待ちをもっと長くして、そこでやってくれればよかったのに・・・上記の尺が短いということから無理だったのでしょうが。
加えて、私は以前から、田中あすか先輩が久美子に向ける言葉が納得できなくて。今回も、久美子が無責任なこと言う、というあすか先輩の指摘は納得できませんでした。久美子が無責任なこと言う、とは私は思ったことないです。無責任なら教員には向かないでしょう。まぁ教員といえば、滝先生も学ばないですね。麗奈vs香織で、多数決大失敗したのに。
それから、黒江真由は奏ちゃんに輪をかけて面倒な女の子でしたね。空気を「読む」ことが求められる日本社会では、言葉に出してほしい、とリクエストしても、出された言葉を鵜呑みにするのは危険。だから、「うちは公平な競争だから」という久美子の言葉は信じられず、いつまでもリクエストをし続けることになります。他方、真由ちゃんはわざと下手な演奏はできない、という久美子の分析からは、彼女の別の面というかこだわりも見えてきました。ただ個人的には若干消化しきれず、真由ちゃんには苦手意識が残りました。一方で奏ちゃんかわいかったです。久美子との「運命に逆らわない姿勢が素敵です」「もしかしてバカにされてる?」(に対して奏からの返答なし笑)のやりとり(第4話)は私にとってベストシーンでした笑
ということで、私はユーフォファンですが、ちょっともったいなかったなという久美子3年生編のアニメ化でした。他方、TV1期と2期は、原作・TVアニメ・映画と、それぞれ若干違っていてどれも楽しめた、という経験があるので、今後の映画化なども期待しています。