「アイドルマスター シンデレラガールズ U149(TVアニメ動画)」

総合得点
71.5
感想・評価
128
棚に入れた
347
ランキング
1341
★★★★☆ 3.8 (128)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

可愛さに真摯に取り組んだアニメ。

【概要】

アニメーション制作:CygamesPictures

2023年4月6日 - 6月29日に放映された、全12話+未放送1話のTVアニメ。
原作は、バンダイナムコエンターテインメントのソーシャルゲームの、
漫画家・廾之によるコミカライズ作品。
ウェブコミック配信サイト『サイコミ』にて連載中。

監督は、岡本学。副監督は、高嶋宏之。

【あらすじ】

数多くのアイドルが所属している大手の芸能プロダクションがあり、
会長の提案で発足した“第3芸能課”に所属することになった、
身長が149cm未満の9人の小さなアイドル候補生の少女たち。

今どき幼い女の子に何かあったら責任を取りたくないとかで、
なかなか引き受け手が決まらないプロデューサーの仕事が巡ってきて、
就任を承諾したのが入社3年目で身長が150cm台の青年。

はじめてのプロデューサーの仕事でやる気だけの青年だったが、
橘ありす、櫻井桃華、赤城みりあ、的場梨沙、結城晴、佐々木千枝、龍崎薫、
市原仁奈、古賀小春と性格も好きなこともバラバラな9人の女の子との、
コミュニケーションをとって次第に彼女らの信頼を得ていく。

レッスンに広報に番組出演など色々やることが山積みで、
少しずつ夢はのステージデビューに進んでいきたい9人の小さなアイドルなのだった。

【感想】

シンデレラガールズのアニメと言えば、あくまでもアニメ版限定での話ですが、
本田未央が主役でうぜーでごぜいますと手放しで褒める気になれなかった思い出ですが、
今回は制作会社もスタッフも別です。アイドルアニメには何が大事?と言うと、
アイドルキャラひとりひとりの魅力を丁寧に扱って個別のキャラのファンを増やすのと、
ファンのキャラへの“好き”を“もっと好き”にすることだと私は思うのですが、
出会いで1話、子供アイドル8人がひとり1話ずつでフォーカスしながら計8話、
クレジットが一番上のありすで前後2話、そして最終回がライブお披露目で1話。
アイドルキャラのプロモーションアニメとしては、
U149アイドル全員に配慮したバランスが良いシリーズ構成ではありますね。

幼女好きには眼福アニメに違いなくて全員が可愛く描かれてる各アイドルの個人差を、
作画でキャラの動かし方の区別がついているのと、日常描写が描けている。
子供服の服飾やコスメや小物の設定のこだわり、
広角レンズで部屋を覗き見してるようなカットもあれば、
移動シーンでは望遠圧縮を意識したような構図があったり、
カメラ撮影を意識したような実写的な表現が多彩で、演出はシンプルかつ丁寧。
ライブシーンを含めて全体的にレベルが高い作画が世界観を演出していますね。

作品のコンセプトに従って、小さい女の子がたくさん出てくるのですが、
少年誌や電撃系にある漫画のようなロリコンの人向けの怪しげな内容ではなくて、
個人的に思うには親目線で子供の成長を見守るみたいな感覚のお話のアニメ。

子供なので視野が広くはないものの、未来に色んな可能性を秘めた少女等の、
憧れや不安など繊細な感情の機微を扱っていて、
そんな子供たちの姿を見て、前向きな元気さを視聴者として得られれば良いのかな?
現実の小さい子より天真爛漫だったりの純粋な良い子揃いなのは、
ファンタジーであると言えますが、創作の中ぐらいは夢を見て良いのかもしれないです?

シナリオの作りは、
小学生アイドルと一応は成人していて大人の立場のプロデューサーとの年齢差で、
子育ては大人が子供に教えることだけではなくて、
大人も子供との体験から教えられて成長するものであるのに共通している、
コミュニケーションで生じる精神的な影響の話であるとか、

芸能プロダクションの、これまた個性豊かな先輩アイドルなお姉さんたちと、
先輩等に憧れるちびっこな後輩アイドルとの触れ合いを数多く描くことによって、
アイドルに憧れる子供の気持ちをわかりやすく見せたりすることによって、
幼いながらも夢を追いかけたい女の子の気持ちを理解して応援ようというもの。

大人の目線と理屈でジュニアアイドル部門の存在に否定的な上役と対立しながらも、
アニメでは常に子供たちの味方で協力者であるプロデューサーは、
ゲームではプレイヤー的な存在のアバターとして、特に違和感なく受け入れられるものかと。

大人と子供の考え方の対比をテーマに、誰かを悪役にすることもなくスッキリとした話でしたが、
シナリオ自体は、丁寧と言えば丁寧ですがありすの話がシリアス寄りなのを除けば概ね無難で、
面白くて仕方ないってほどでもないことが多かったかもです。

9人の中で推しの小学生アイドルがいれば、それだけでも楽しみになれるアニメですので、
カワイイを重視しながら視聴していけば、そこはそれでいいですかも?
赤城みりあちゃん推しで頑張る姿を第3話で楽しめたので、個人的にはそれで良しですね!
にしも、女子小学生が配信に登場しての投げ銭の連投やコメント欄が怖くて、
アニメとは言え、みりあちゃんの天使さと成人男性な配信視聴者との対比でドキドキでした。

作品の売りがはっきりしていて基づいているのと、アニメーションがとても良かったので、
エンターテイメント作品としては及第点だと思いました。
二期をやるなら見ますね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/08/09
閲覧 : 95
サンキュー:

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