中島野球しようぜ さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
シナリオは荒唐無稽、キャラの可愛さで全部誤魔化している薄っぺらな駄作、おすすめ度★★☆☆☆
さかなー チンアナゴ〜
A-1のオリジナルアニメで、スタッフにSAOの関係者と豪華なクリエイター布陣による2人の少女のガンアクション日常ドラマ、しかし肝心の内容はガバガバすぎて、コアなガンアクションを求める層はおろか普通に見てても違和感のある描写が多い。それでも人気が出たのはひとえに千束とたきなのキャラ描写やガバを覆す勢いがあってのものだろうが…しかし今みると騒がれるほどの面白さはないように思える。
確かに千束、たきなのメインキャラ2人組は可愛かったと思う。2人のやり取りがとても可愛らしく、根底の部分はシリアスめで、千束の人工心臓の設定やたきなの良きパートナーとしての描写がきちんと描かれており、そこについては素直に評価する。逆に言うと味方サイドはこの2人にしか魅力を出し切れていない感じ。敵も微妙だし謎に人気のある真島も松岡禎丞の演技ありきで、キャラとしてはそこまでな印象。
DAやら千束の銃弾確定回避設定など、キャラの設定や根本の世界観については指摘の声も多く、批判の槍玉に挙げられている。千束のドアは貫くけど人の頭は貫かない銃弾、たきなのご都合射撃精度ジェバンニ並のハッカー、舐めプゾンビ真島など「なんでや!」と突っ込みたくなるところがいっぱいいっぱい裕一郎…(ダディー並感)
もちろんシナリオ面でもアクション優先で銃を街中でブッパしたり(ちゃんとサイレンサー付けてるんだよな?)ガバガバセキュリティや隠蔽重ねで適当に誤魔化したりなど、話の整合性ガン無視で勢いに任せた雑展開でとりあえず解決しました的に畳んでといった内容。死人出てるのにドッキリでした?舐めてんのか?
そういうとこの粗雑さは細かいことはいいんだよ!的な理論でやってるのだろうか。それが通用するのは中島かずき脚本レベルの熱血系な勢い満載のシナリオくらいのものだし、普通のアニメなら勢いで殺しきれず雑さが浮き彫りになってマイナスになる。しかもこのアニメはよりによって萌え要素はあっても大枠はスタイリッシュ系なので、その手法はかえって悪手なのでは?
モブのリコリスのデザインをわざとブサイクに描いたのはメインヒロイン2人組を立たせるためと言えば聞こえはいいが、ぶっちゃけ元よりこの作品メインヒロイン2人以外に魅力あるキャラが見た感じいないので、あんまり意味を成していない。昔のラ〇ライブのスクフェスは外部の学校の子も結構凝ったデザインで描いてるのに…(後にモブライブの子は虹ヶ咲で拾われただけ余計本作での描き方の悪さが気になる。)
作画やちさたきの可愛さに免じて評価は最悪は勘弁してやるが、ぶっちゃけ面白くないし不愉快。賛否両論あるのはもちろんそうだけど、見ていて面白いかきついかで言えばぶっちゃけきつさの方が勝る。キャラの可愛さで誤魔化せると思うなよ?