中島野球しようぜ さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 1.0
状態:今観てる
美談とお涙頂戴で彩られた三文芝居、おすすめ度 ★☆☆☆☆
鬼は虚しい生き物だ 悲しい生き物だ
炭売りをして家族と暮らしていた炭治郎が家族を鬼に皆殺しにされて、唯一生き残った鬼にされた妹を救うために鬼を倒す話。
原作一応全巻読んだしアニメも原作幾分か知ってる前提で話すが、一言で言い表すなら、劣化版「進撃の巨人」。ここでの極力比較表現は避けるが、原作からして安っぽいお涙ものドラマ的なきな臭さがして嫌いだった。感動のさせ方が押し付けがましい上に原作のバトルシーン自体もイマイチだなぁ、と思った矢先アニメ化で爆発的になったのは意外。
作画や音楽はいいとこ使ってるだけあって褒められる。Fateシリーズのアニメにも言えることだが、ufotableの戦闘シーンは質感が素晴らしい。
鬼を「悲しき存在」みたいに扱って、殺さなきゃいけない敵だけどそれはそれとしてこいつらは哀れな生き物ですよってスタンスで炭治郎は戦ってるのに、物語の悲壮感の描き方が弱い。鬼の悲しいエピソードの描き方弱く、味方キャラの過去の描き方も悲劇エピソードのテンプレを何人か分用意したみたいな感じで薄っぺらく感じる。大正時代舞台なのに舞台設定の描き方が曖昧だし、寒々しいギャグもノイズになっていて見ていて苦笑いしかない。
キャラもそこまで魅力があるとは思えない。炭治郎は人格者として描こうとしてかえって偽善者みたいに見えるから終始こいつのスタンスに共感できなかった。禰豆子は鬼にする必要性がストーリーの最終目標以外でほぼ0、基本喋らないキャラにしたのは痛手か?善逸、伊之助もあんまりだし、柱や鬼についてもそこまで…強いて言うなら煉獄さんは悪くなかったけど、最期の描き方が美化されすぎてて萎える。ラスボスの無惨は論外。ゴキブリ並みの生命力で逃げることと八つ当たりすることしか脳のない奴になんでラスボスとしての魅力があると思ったのか。鬼は悲しい生き物をと言っといて元凶が鬼を気まぐれと生き長らえるための手駒目的で増やす小物にしたのは本当に失敗。
豪華声優の演技と作画だけが取り柄で、原作がつまらないのにアニメ会社が大当たりだっただけで絶賛されている駄作。来年から最終章三部作やるらしいけど期待してません。全盛期のドラゴンボール、ワンピース、ジョジョとは比較にもならないし、別誌の同ジャンル作品でもなんらかのダークファンタジーの劣化。お前ごときが進撃とハガレンに勝てると思うな