エイ8 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
バカーッ!
『Helck』(ヘルク)は、七尾ナナキによる日本の漫画作品。『裏サンデー』(小学館)および『マンガワン』(同社)にて2014年5月5日より2017年12月4日まで毎週月曜日に連載された。
2023年7月から12月まで日本テレビ『AnichU』枠ほかにて連続2クールで放送された。ナレーションは池田秀一(wikipedia)
「人間、滅ぼそう」みたいなキャッチフレーズだったのでよくある勇者の役割逆転ものかと思ってましたがあんまりそういう感じでもありませんでした。むしろ人間がいなくなった世界での勇者ヘルクの立ち回りみたいな感じです。
古の名作「パプワ君」に出てきそうなヘンテコキャラばっか出てくるので最初はギャグコメディーなのかと思ってましたが全体を通してみるとかなりシリアスです。話が進み、ヘルクの過去回想に入る辺りから段々とその傾向が強まります。
本作は2クールなものの、物語としては中途半端なところでアニメは終わってます。結構続き気になったので原作を読んだんですが……こちらも何というか、打ち切りではないでしょうが途中で飽きてやめちゃったみたいな構成でした。アニメ以降のネタバレになるので一部伏せますが
{netabare}
残りの四天王は原作でも結局最後まで出ません(一コマ後姿が出た?程度)。担当地域に「SSS」みたいなのがありましたがあれも無視です。というか序盤に出た「第2種特殊能力」なるものもほとんど有名無実化してます。一応世界観設定は説明されましたが、この辺はすごく不満でした。
{/netabare}
ただ一応、それなりに大団円っぽくはなってはいるので読んで損ということはありません。
アニメでは作画自体が低水準ということもあり戦闘シーンもお察しレベル。一応バトルものなのにこれは結構致命的な印象。正直二期は見込めなさそう。ただ物語として面白くなっていくのはこれからなんですよねえ。お金かけて作ればそれなりに売れたんじゃないかとも思うので勿体なくはあります。
特に好印象だったのはアンちゃんの小気味いい突っ込みとピューイの存在そのもの。かわいい。
あと地味にナレーターである池田秀一氏のオマージュかシャアの格好をしてるっぽい変な魔族?が出てたのもご愛敬。