STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
聴覚障害者の恋愛ものは実写も含めて、幾つか視聴したことがあるが、聴覚障害自体を
ハンディというマイナス要素として描くより、むしろ障害者のコミュニケーションの
取りづらさを逆手に取って「二人だけの世界」を描きやすくするというプラス要素とする作品が
多かったりするが、本作もそういった傾向がある。
これはメタ的な部分以外もそんな印象で、例えばメインの糸瀬 雪と波岐 逸臣の
コミュニケーション手段の一つである手話も、逸臣にとって雪と意思疎通を図るために苦労して
覚えるものと言うより、覚えることが楽しい新しい言語ツールの一つといった感じ。
ストーリーの主軸となる雪と逸臣の恋愛は、雪には芦沖 桜志、逸臣には中園 エマと思いを
寄せるキャラが登場するも問題になるような展開には至らず。
そのため気楽に観られる反面、ドラマティックな盛り上がりは希薄だったような。
終始二人だけの関係に留まっていた点は最近多い⚪︎⚪︎さん系の恋愛に近かったりするが、
⚪︎⚪︎さん系が良くも悪くもなかなか二人の関係が進まないのに対して、雪と逸臣の距離は割と
テンポ良く縮まっていく感じ。
そんな二人の距離がどんどん縮まっていく要因の一つが、逸臣のボディタッチを含む
馴れ馴れしさw。
こんなのイケメンだから許されることで、普通の人がやったら単にキモい人で終わりそう。
雪と逸臣以外にも藤白 りんと波岐 京弥、中園 エマと伊柳 心といった組み合わせが
登場するが、いずれもうまくいった模様。
芦沖 桜志だけがあぶれてしまった感があるが、彼なりの前向きさが感じられたりで、作品
全体にハッピーエンド感を感じる作品。
2024/07/20