アンデルエレーラ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
等身大のポニーテール
1期・2期・劇場版を再視聴してからの、
待ちに待った3年生編。
{netabare}突如現れた転校生、黒江真由の存在によって、
「部長」としての立場と、「演奏者」としての立場に揺れる久美子。{/netabare}
なんとなく気づいてはいたけど、話数を重ねるに連れ、
本当に胸が締め付けられる想いで観ていました。
部活に友達に恋に家族に、そして将来へ。
熱い熱い高校3年間の青春劇をありがとうございました。
ただ、ただ…
あの{netabare}12話、そして最終話は{/netabare}どうしても納得できない…
{netabare}久美子がソロを再び勝ち取って、全国金賞ハッピーエンド。
それで良いじゃないですか? それ「が」良いじゃないですか!
実力主義の正しさと残酷さを表現したつもりかもしれませんが、
私には、ぽっと出の女に「リアリティ」を押し付けられ、
応援していた「物語」を台無しにされた印象しか残りませんでした。
上手い人が吹くべきという、
今までの北宇治高校吹奏楽部に筋を通したストーリーだというのは理解できます。
でもそれなら久美子が実力で上回る姿を描き切って欲しかった。
1クールで足りないなら、2クールでも、4期でも…
今まで色んなことがあって…難しかったのかもしれませんが…
時間がかかっても、久美子が心の底から笑える結末を観たかったというのが本音です。
調べたところ、どうやら原作とは違うようで、
本当に大好きな作品だけに、賛否両論あるとは思いますが、う〜ん。
「死ぬほど悔しい」で始まったのなら、
「死ぬほど嬉しい」で終わって欲しかった。
麗奈と「2人で特別」が観たかった、というのが率直な感想です。{/netabare}