くまごろう さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
なかよし70周年記念作品の名に相応しい絵とストーリー、なのだが設定が、、、
視聴完了
全12話
ジャンル
恋愛もの
タイトル由来
そのまま、なんだけど物語の本質とはずれている。
少女漫画はよくわからないので、このままでも別にいいのかな?
設定
現代日本+ヴァンパイア?
説明不足でいまいちよくわからないが、今の日本とはちょっと違う気がする。
主人公は両親が死に、親戚にたらい回しにされるなかで、その整った見た目が害になると気付き男装している。
ルカはヴァンパイアのボスとして認められるために運命のヒトを探しており、そのために人間界に来ている。
だが幼い頃のトラウマにより女性の血を吸うことに忌避感を持っている。
ストーリー展開
バイトをクビになり、誰からも必要とされず絶望の中橋から落ちた主人公ミトは、通りかかったヴァンパイアルカに命を救われ、餌となることを希望する。がミトがこれまで人に愛されてこなかったことにより、その血はクソまずだった。そこでルカはその血を美味しくするためミトを愛することを誓う。
一方でダンピールのレンもミトに惚れ自分のものにしたいと願う。
ミトがルカに惚れる中で、ルカはヴァンパイアの世界に一時戻り運命のヒトの姿を占いで確認し、ついに運命のヒトと出会う。それは女の子の格好をしたミトだった、が気づかず、正体を告げることはなく別れてしまった。
ルカは大切なミトと運命のヒトで悩む(本当は同一人物なのだが)なか、友人たちのとある作戦により企画された合コンキャンプでルカ達の前に運命のヒトの姿をしたレンの父親の刺客が現れルカを誘惑、さらに刺客の策略にルカはハマりミトを見捨ててしまう。
ルカに捨てられたミトはその思いと思い出を全て捨てたいとレンに願い、女を捨て記憶を捨てレンと共にいることを選ぶ。
一方でルカはミトの大切さに気づき、ミトのところに赴くが、その時にはすでに記憶は失われており、ミトとレンの結婚が決定していた。が、ルカはそれでもミトの近くにあることを願う。
ミトとレンの結婚式、ミトはルカに対する思いと思い出を思い出し、女に戻り、ルカは運命のヒトがミトだったと気づき、ハッピーエンド。
感想
総評55点
良かった点
ストーリー展開、キャラ、絵
悪かった点
設定、ラスト
レビュー
タイトルの第一印象はBL系?だったが、BL要素はなし(ミトが男になりレンと結婚する展開はあるのだがイチャイチャしてるシーンはない、男装女子と男のイチャイチャシーンはある)
なかよし70周年記念作品という大看板を背負ってきたが、絵は綺麗でそれぞれのキャラもよく、ストーリー展開もとてもよく安定している感じ。
特に終盤の、レンの父親が策を講じ、ミトを手に入れたレンがその策略に批判も賛成もしないのだが、ちゃっかり結婚を決めているのがとても人間らしくていいなぁと思った。その後ルカが結婚式に現れても邪魔をするでもなく、一方でルカに奪われたミトをちゃんと守ろうとするのもとても良い。レンはかなりお気に入りキャラ。
一方で残念だったのが運命のヒト。結局何だったのだろう?作中の表現から出会ったらその人なしでは生きられない存在だが、人間界に探しに行かなければ出会えない、ということで簡単には会えないが会えば分かる、という設定だと思うのだが、特に捜し歩いている描写はないし、真似をした別人にも惑わされている。ミトと出会い血を吸いたい!と思った時点で気づけよ、という感じ。そもそも字で見ていないのでよく分からないのだが、運命の女なのだろうか?
またミトの設定もよく分からず、両親が死んで親戚をたらい回しにされ、その見た目により女であることを隠し、、選んだ道がなぜラーメン屋のアルバイトだったのだろう?
必要とされていないというのを強調するためだけの設定な気がしてすごく残念。
物語の根幹となる設定に説得力がないため、砂状の楼閣感が強かった。
また、ラストは、、いる?
ルカとのハッピーエンドと、レンとの話も終わり、綺麗に終わったと見せかけて新キャラ登場。
2期への伏線なのかもしれないが、マジでいらない。