とろろ418 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ロックとバカは紙一重?(85点)
全体的には良くも悪くも尖った作品という印象でした。
まず3Dに関してですが、ライブシーンなどの一部のシーンが独特の表現で際立っていると思う反面、やはり気にならないと言えば嘘になりますかね。ここ手書きだったらもっと良かっただろうなと勿体なく感じた部分も多いので、及第点ではあるがベストではないといった感じ。
次にストーリーとキャラ。このタイプの作品では珍しくキャラ間での衝突やライブシーンが多くあり、思っていたよりも見応えがありました。故に評価も高めではありますが、しっかりキャラを描こうとした反動か進行は遅めで、終わり方も中途半端。続き次第ではありますが、現状は消化不良と言わざるを得ませんかね。
あと気になったところでいうとロックという観念でしょうか。描き方自体はいいと思うのですが、もうちょっと補足が欲しかったのが正直なところ。例えば雨の中ギター持ち出して演奏するまでは『ロックだから』でいいと思うのですが、その後なんの描写もなく、それを使い続けるのは流石にどうかと。ストーリー的な観点でも起こるはずのエピソードを潰しちゃってますしね。バンド名もロックというよりはただダサいだけ。普通にCRYとかのほうが良かった気がします。
総評としては転換期における影響を色濃く受けている名作候補(最終的な評価は今後次第なので)といったところでしょうか。やはり全編手書きだったらという思いは払拭できませんが、3Dアニメやガールズバンドものに対しての印象はだいぶ変わったので、それだけでも見てよかったと思える作品でした。