二足歩行したくない さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
I love 怪獣 Yeah!!!
ゲーム開発会社のILCAが制作しているショートアニメ。
一話4分くらいと短い尺の中に、毎話異なる怪獣が登場、その怪獣の来歴と、毎話違う登場怪獣のテーマソングが流れます。
しかも一話で二話分入っているので、実質1クールで26話。
つまり、1クール目で26体もの怪獣とその設定、テーマソングが作られているという、実はかなり手の込んだ作品です。
しかも登場怪獣がとても個性的で、フォルムもキャッチー。
個人的には、例えばゴジラやガメラの令和シリーズが作られる場合、KJファイルから持ってきてほしいと思うくらいです。
視聴前は、怪獣モノということで気にはなっていたものの、イロモノと思っていましたが、(イロモノ感は無いでは無いですが)登場怪獣デザインと設定だけはすばらしい。
各怪獣で一話あたり30分、光の巨人っぽいヒーローも登場させて、普通に怪獣特撮を撮って欲しいですが、一怪獣あたり2分という超短時間しか割当がないため駆け足感が凄い。
一応、世界に登場した怪獣の監視組織が、その調査記録を報告するという体を取っています。
報告するのはその監視組織で、彼らは怪獣との共生を模索しているため、多くの場合、登場する怪獣たちは登場地域に壊滅的な打撃を与えますが、退治などされず、特にオチもなく終わります。
土地を一瞬で火の海にしたり、音波でビル街を廃墟に変えたりと、何万人という人間が死傷しているような事態が普通に流れますが、次の瞬間には、イカしたその怪獣のテーマソングが流れるという、ストーリーもへったくれもないアニメ。
そして流れるように次の怪獣の話が始まるので、一気見するとかなり疲れます。一話4分なのに、一話見たらお腹いっぱい。
連続で見ると頭に何も残らないです。
そして毎話最後に、こどもの声と簡単なアニメで弱点が述べられます。
「でもね、〇〇は××だから、~~なんだって、うふふ」みたいな感じで、これが超棒読みでシュールです。
色々手が込んでると思いますが、私的感想になりますが、SCPみたく淡々と怪獣の報告だけをする作品の方がよかったと思います。
凝ってはいますが、怪獣毎の主題歌もいらないし、報告をする何々博士の個性とかも不要ですね。
私的には怪獣のデザインとその設定だけで満足なのですが、その妙に凝ったテーマソングとへっぽこな弱点紹介が癖になる作品です。