Usotarou さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
久しぶりにアニメ映画を見たが大満足
上映時間は短く、話のボリュームとしてはあっさりしているが、完成度が非常に高い。
キャラクターの表情や感情に合わせた動きなんかはやり過ぎ感もないしかといって動かなすぎ感もない。キャラによっての性格の違いによる動きなんかも非常にうまいので違和感が一切ない。紙がひらひら落ちるシーンなんか抜群にうまい。建物の中の音や屋外にいるときの環境音もリアル。家のフローリングの模様も細かくて「ああ、こういう家あるよね」という感じだった。部屋の中もしっかり描かれている。背景もしっかり描かれていて懐かしさのある田舎の風景や洗練された都会の風景も美しい。引きの画から走っているキャラによっていくシーンなんかはも違和感が一切ない。音楽が抜群に良い。オープニングの音楽からなぜか泣きそうになった。声優の演技もリアルだけどアニメと非常に馴染んでいてよかった。方言もおそらく自然な感じで、最初は聞き取れないぐらいのリアルさだった。ストーリーとしては意外と単純なのだが、くどくないし、ラストのタイトル回収の1番の見せ所までが非常に美しくまとまっている。
作画演出音楽ストーリー声優。どれも非常に完成度が高いと思う。
思春期あたりの子供の危ういエネルギーみたいなものを感じ、あの頃を思い出した。大人になった自分を突き動かすものはもっともらしい理屈なんかではなく、あの頃の大切だった人の笑顔なのかもしれない。