たナか さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
女の決闘
太宰が異世界転移でなんやかんや。
次世代異世界ミドル向け萌えアニメかな。
01
このくだらなさはいいが出オチ感もビンビン
主人公「先生」のキャラ説明からの仲間ゲットからのゴール設定までとサクサクとテンポよく済ませた見事な構成。高尚っぽいブンガク的雰囲気を纏った転移前から急角度で落とすギャップで見方を間違えようのない華麗な導入。バカ女神から巨乳ケモを即投入、ここまで視聴者がずっと抱えてた「さっちゃんは?」を最後に持ってきて主人公の目的を提示。これで「思ってたのとチガウ!!」ってことにはならない。誰が観ても「わかる」。実にお見事な構成。
黎明期の異世界は今の脳死ビジネスとは違い自己表現初期衝動100%の私小説であった。現実逃避妄想爆発ドリームメルヘンなど商業誌では到底不可能な体験が可能となり、おっさんが幼女にガチ恋してケッコンあるいは重婚ハーレムなどと女性キャラと対等な関係性の作品が多かった印象。これらは外見は年相応でも中身は幼いままのおっさんがメインターゲットであったが、昨今の異世界はリアルにおっさん世代へと視聴者がスライドしている。
年齢相応な精神年齢の一般視聴者からすれば中身がおっさんはずの小僧が娘相当の年齢の小娘相手に顔を赤らめてモジモジしながらガチ恋するような作品などキモくて見れたものではない。なので昨今は親目線や上司目線で見るような、女性キャラと恋愛に発展しない異世界モノが増えてきた印象。そしてこれもその派生作品かと思われる。
先生にはさっちゃんを探し想いを遂げるというブレない目標がある。そのため巨乳女神や巨乳ケモに対して顔を赤らめてモジモジすることは絶対にないであろうキャラクター。これだけで安心してこのバカバカしさを楽しめるという安心感を与えてくれた初回。しかしボケ役の先生に対して巨乳どもがギャーギャー騒ぐだけで終わるのなら完全な出オチでしかない。てか多分そうなるしかない。
フリーレンやゴブスレ同様に初回で既に設定を使い切った感。あとは萌えキャラを楽しむだけかな。