タック二階堂 さんの感想・評価
2.5
物語 : 1.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
山なし谷なしオチなし感動なしの異世界なろう。
詳細は公式サイトでも。
小説投稿サイト「小説家になろう」発のライトノベルのアニメ化作品です。制作は「冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた」の颱風グラフィックスと、イマジカインフォスの共同です。
原作は「なろう異世界」モノとしては異例の高評価を受けており、「このラノ」で2位を獲得するほど。
内容は、まさに少女漫画の王道のようなお話のようです。不遇な立場に置かれた主人公・ダリヤが、本人の努力と周りの人の支えによって不幸な出来事を乗り越え、異世界で魔導具師として自立していくというお話。
ストーリーラインは良さそうなのですが、いかんせん開始前のドタバタ(北の制作会社が云々)で、アニメとしての期待値はやや下がった感じ。颱風グラフィックスも、やはり高評価だった「Sランク娘」が微妙な仕上がりになってしまったことを考えると、少し不安要素のほうが大きいかもですね。
ただまあ、初回の滑り出しは悪くありませんでした。とりあえず、期待感を持って観続けようかと思いますよ。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
う~ん、なんていうか…
原作は面白いんだろうと思います。ただ、2話に来てにわかに展開を急ぎ出した印象です。父親が弟子を取る→スライムを使ったレインコート素材を開発する→弟子と婚約する→弟子の父親が死ぬ→婚約者である弟子がダリヤにあれこれ口を出し始める→ダリヤの父親が死ぬ…
いや、これを1話で全部やります?
来週は、おそらく婚約者が別の女に走り婚約破棄される→元婚約者がクズで婚約指輪とか家とかをくれとねだる→ダリヤは王子と知り合う…
なんてなことを片付けようとするでしょうね。
なんていうか、話の溜めが効かなくなるので、後の展開にも納得しづらくなるんじゃないかと。弟子の婚約者が、時間の経過とともに傍若無人(亭主関白っぽさ)が出てくるといった感じにする必要があったんですよね。これでは、まあ普通にちょっと口うるさい男って感じ。
作画も微妙ですね。低予算感が見えるような作画。
期待値を下回るのは確実でしょうねぇ…
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
なんでこんなに面白くないんでしょうか…
原作勢にお伺いしたい。原作は面白いんですよね? たぶん面白いんだろうなと思うのですが、本アニメに関しては、特に5話以降は非常に面白くない。
そして、この面白くなさを説明できないもどかしさ。
テンポ? シーンのつなぎ方? ちょっとわからない。でも、肌感として面白くないんですよね。作り方や見せ方次第では、絶対面白くなりそうな題材なのに、明らかに調理法を間違えている気がします。
そして、作画はひどいものですね。まあ、国交のない国に作画を発注していたぐらいですから、もとより期待感などないのですが、それにしたって…
制作ガチャ、大ハズレってところですかね。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
「小説家になろう」発のラノベですが、KADOKAWAとマックガーデンという2媒体でコミカライズされるという期待作。これは「薬屋のひとりごと」と同じですよね。つまり、薬屋と同等の期待作とも言えたわけです。
それが、蓋を開けてみればこれですよ。
終始、山も谷もなく、最後まで観てもオチも感動もないという、ただただ平坦で退屈な物語となってしまいました。
放送前から、制作サイドのドタバタで悪い意味で話題を集めてしまった本作。なんていうか、最後まで観て感じたのは、夏休み最終日にやっつけで宿題の工作を作りましたといった出来。
や、大筋のストーリーラインはいい…はずなんですよね。
それを構成、演出、作画すべての面で台無しにしてしまったようです。
最終話を観て、思いました。
あれ? これって異世界転生モノですよね。覚えている方、どれくらいいますかね?
異世界のおとうさんのお墓の前で、私、父さんのような魔道具師になります、じゃねえんだわ。転生して、尊敬できる父親に出会いましたという感じの思いにならないんですかね、そこは。
もうね、なにからなにまでやっつけの雑なアニメ化。
原作ファンの方の心中をお察しします。こんな形でアニメ化されたくはなかったでしょうね…
{/netabare}