大重 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
男の娘を巡る三角関係って感じですかね。なかなか面白かった
1話感想 3.5
男の娘を巡る三角関係的な感じですかね。
後輩ヒロインが主人公… で良いのかな。男の娘に告白して言い寄り、主人公の親友と言いつつ惚れている男がそれに対抗する感じな。
ちょっと変な恋模様がなかなか面白いと思います。
後輩ちゃんは主人公が女だと思って告白したのに、男の娘だと知ったらむしろ喜んでしまうアレな娘です。
この子が引っ掻き回さないと話が進まないので良いキャラですね。
男の方は男同士で親友の振りをしつつ本当は惚れているという。自分はホモかどうかという葛藤を抱えていそうですね。良いキャラですね。
で、主人公の男の娘。男声優が演じているのですね。
LGBTQとかを抱えているわけではなく、単に女の子の格好をしたい、というだけでしょうか?
性的には普通に女性が好きなのだとしたら、単に女装趣味の男と言えます。
その女装が極めてハイクオリティなだけで。
ただ行動も女性的ならトランスジェンダーなのかも?
その当たりはまだ良くわかりませんね。
というわけでキャラを好きになれれば後は見て、見守っても良いと思いました。
でも一発でこれは見る、とならなかったのは、全体的にクオリティがそう高いわけでもないからですね。作画は気が抜けた感じ。可愛らしいですが。
悪くは無かったですが、本数が多すぎて大変なら切っても惜しくはないです。
でも見れたら見ます。
全話感想
案外面白くて、そのまま全部見ました。
心の動きをしっかり描ける良い作品でした。
大きなテーマとしてはまずマコトの母。
母のマコトに対する抵抗感はわかるのですが、昨今の多様性を容認する考え方からすると正しいとは言えないわけで、悪役として感じられました。
最終話で事情説明が出てきてちょっと納得はしましたが、あっさり溶解して… いや良かったのですが、ちょっとなんだかなぁと。
いやてっきり無理解で決裂する展開が待っているのかと。
…結論としては可愛いは正義か。
父親は美少女じゃなくて可愛くないですが、息子は美少女ですからね。
そりゃ容認するかなぁ、と納得してしまいましたが。
繰り返しちゃいますが、昨今の美少女差別と言えるポリコレ事情はクソだと思っているのですが、多様性を認めるという点は正しいと思っています。
ですのでそれを認めない者は悪だと感じてしまい、倒すべき対象のようにも思えてしまうのですよね。だからあっさり和解して煮えきらなさも感じてしまったのですが。
しかしマコトにとってはもちろん母ですから、倒すのも違いますからね。
後は、頑なな態度もあくまで子どもの幸せを願ってのことだった、というのが和解の理由でしょう。
子供を自分を彩る装飾品のようにしか思っていない毒親なら、自分の思い通りにならなかった子供と和解はできないでしょうから。
色々困難もあったけれど無事乗り越えた、という感じで、良かったと思いました。
リュージは面白くて良かったですね。
腐女子的には美味しい子でしょうが…
なんと言ってよいのやら。
ホモなのか、ただマコトが好きなだけなのか。まあ、複雑ですね。
マコトと結ばれなければ、彼はどうするのでしょうね。
後はアオキさんの家庭の事情や、3人恋愛事情はまだ残ったままで、そこが完結編の映画につながるのだろうとは思いました。
そこまでガツンと面白いというほどではありませんし、作画その他でそこまで優れているとは言えず、あまり高得点にする気は無いのですが…。
でも、見て良かったと思える、良い作品でした。