「劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(アニメ映画)」

総合得点
75.1
感想・評価
47
棚に入れた
145
ランキング
839
★★★★★ 4.1 (47)
物語
3.8
作画
4.7
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.0

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Tnguc さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アトラクション感覚でどうぞ

~
 インターバルとレースを繰り返すだけのダイジェスト的な進行だが、有無を言わさない珠玉のアニメーションの数々には驚くばかり。これが課金パワーか。シナリオの評価としては、一応、主人公はジャングルポケットとなっているが、正直、ライバル役のアグネスタキオンの方が魅力的だっただけにその露出が物語の濃淡に直接影響を与えていた。また、他のキャラたちは副々菜程度になっていたりと、全体的に焦点が合わせにくい作品だなと思った。ただ、日本の現代風景と執拗に重ねられたウマ娘たちのカットは、まるでスマートフォンから直接出てきたかのような錯覚があってゲームよりも身近に感じた。さらに、プリティーとはかけ離れた摩擦熱全開のレースバトルの裏で流れるソーダ味の劇伴の数々もこの暑い夏には心地が良かった。だが、この作品を語る上で一番重要なのは、やはり最終直線の描写だろう。もはや固有スキルの激突と言わんばかりのラスト数ハロン戦の連続にはつい呼吸を忘れた。汗もろとも握りしめたその手中には馬券がないだけで、あとは全て競馬を見ているときと同じ感覚だった。それが心臓から順に詰め込まれていく。でも、最後に残ったのは「走り出さずにはいられない」という爽やかな共鳴と高揚。ウマ娘だけじゃない、人間の血潮にも確かに流れているその原動力をこの作品は年齢関係なく否応なしに呼び起こす。今以上に駆けるのか、再び向き合うのか、夢中になれる何かを探して走りだすのか、それは人それぞれ。本能に逆らえずただただ走り続けるウマ娘なる少女たちの姿を描いた摩訶不思議なスポ根モノだが、映画料をかけるだけの妙味、十二分にあると思う。面白いというよりはスゴい作品。

個人的評価;★★★★☆(4.0点)

投稿 : 2024/07/08
閲覧 : 45
サンキュー:

3

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