エイ8 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
わたくし、また何かやっちゃいましたかしら?ですわ(いやホントに)
『ティアムーン帝国物語〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜』(ティアムーンていこくものがたり〜だんとうだいからはじまる、ひめのてんせいぎゃくてんストーリー〜)は、餅月望による日本のライトノベル。小説投稿サイト「小説家になろう」にて2018年8月から連載開始。TOブックスより2019年6月から刊行されている。
2023年10月から12月までTOKYO MXほかにて放送された(wikipedia)
レビュータイトル「DEATH話(ですわ)」にしようか相当悩みました。
勘違いコメディ系。類似としては「陰の実力者になりたくて」か。とはいえあちらに比べたら無理くり感は低め。
一周目の人生では偉そうに王女をやってたところ周囲から蛇蝎の如く嫌われ長期幽閉の後ギロチン送りにされた主人公ミーア・ルーナ・ティアムーンが何故か幼少の頃にループして二週目の人生が始まる。一周目の反省を活かして何とかギロチン送りにならないよう奮闘していると、何故か今回は周囲から好かれまくるというのが本作の流れ。
面白いのは根本的には彼女の人格はゲスいままなところか。彼女が「改心」したように見えるのはあくまで自己保身或いは「どうせギロチン送りされる頃には全て奪われる」のだから大盤振る舞いしてやれ的な発想から。とはいうものの確かに外側から見れば「帝国の叡智」と呼ばれるようになるのもわからなくもない。ただ「陰険メガネ」ことルードヴィッヒ・ヒューイットの眼鏡が曇ってる事自体も否定できないw
所詮は「なろう」産ローファンタジーなので戦略戦術面に関してはまあテキトー。他国に平気で軍人を侵入させることが出来るとかも意味不明だが、まあこの辺はご愛敬。
倫理面においては少し首を捻るところもあるというか、例えばシオン・ソール・サンクランドが「悪は許さない」などと言ってティオーナ・ルドルフォンのメイドのリオラ・ルールーとぶつかった貴族二人組を糾弾しようとしたが、いやあのシーンはどう見てもぼーっと突っ立ってたリオラの方が悪いでしょと思わずにはいられなかった。結局ミーアが出張ったので彼は介入せずに済んだが、なんというか初めから貴族は悪者という結論ありきで動いているようにしか見えない瞬間でした。もっともこの辺は映像化するにあたっての描写ミスの気がしなくもないがw
wikipedia見て気づいたんですが、この作品ってアニメ化に先駆けて舞台を既にやってるんですね。なんかそれはそれでちょっと面白そうな気もしますw