タック二階堂 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
なろう異世界モノへの色眼鏡を右から左に受け流す。
詳細は略。
はい、なろう。
制作はOLM TEAM MASUDAです。最近では「MIX」とか「ダークギャザリング」を手掛けた班ですね。
そもそも【パリイ】とはなんぞやという疑問への回答が、なんとテレビCMでなされているという。見ましたか? お笑い芸人・ムーディ勝山が唯一のネタ「右から左へ受け流す」ってやってますね。あれです。
基本的には、無自覚無双の駄・なろうなわけですが、そこはOLM。しっかりした作画、良好なキャラデザで見られるものへと仕上がっていますね。
「逆勘違い」「世界最強は」といったセンス皆無のワードセンスでサブタイトルを付ける原作なので、主人公も基本的にはアホです。10年も唯一得られたスキル【パリイ】を磨き続け、1000本の剣を弾き飛ばせる力を得たのに、自分は未熟だと思いこんでいるという。
まあね、どう見てもミノタウロスなのに「でかい牛だ」とのたまうレベルなので、これはアホであり、シリアスタッチに見せているけど異世界ギャグコメディなんですよ。
なので、みんな大好き渡部建さんのアンジャッシュがお得意とする「すれ違いコント」を楽しむ作品だと思えば、それなりに面白く観続けられるかもしれないですね。あとは、どこで飽きが来るかといった感じでしょう。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
まあ、悪くはないんですけどね、ギャグアニメなら。
そこまで無自覚をやられると、そりゃいくらなんでも無理筋でしょとは思います。だって、助けたリーンは第一王女でしょ? てことは、住んでるのはお城なわけでしょ。「ずいぶんデカい家だなぁ」って感想にならないでしょ。
何年もその城下町に住んでおいて、国王を知らないって無自覚というより、ただのアホでしかないです。百歩譲って知らなかったにしても、年長者に対する態度じゃないでしょ。
このあたりは、もはやギャグとして流せるレベルではないです。面白くねえし。
王女を救った謝礼として、剣をもらったけど、幅的にどぶさらいにちょうどいいというのは、悪くないボケでしたけどね。
すれ違いコントに飽きが来る前に、主人公のムーブに無理が生じてきたのは不安材料ですわね。
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
今さらだけど、やっぱりアニメは制作会社によるところが大きいんだなってのが如実に現れていますね、今期は。
ほとんどモチーフが同じ「新米オッサン冒険者」と本作。どちらも無自覚系すれ違いコントなろう作品ですが、ゆめ太とOLMで格段に差が出るという。
作画が安定していて、しかも無駄な回想で引っ張るということもない。テンポが良いから安心して観ていられるという印象です。その逆をやっているのが「新米オッサン」ですね。
なので、例えば本作と「新米オッサン」が制作会社が逆だったとしたら、本作はそこまで評価はされなかったと思う。
なんか当たり前のことを書いちゃったな。制作ガチャが当たりましたね。
{/netabare}
=====最終話視聴後、追記です。
{netabare}
キリの良いところまで1クールでアニメ化するというところでいえば、11話でいちおうの決着がついちゃったもんだから、尺余りして最終話はノールがなぜ強いかのネタバラシ的な長い長い回想。
あまり比較するのも良くはないかと思いますが、この原作を例えばMAHOなんちゃらが制作していたら、おそらくは「クソアニメ」って言われていたと思います。OLMが作ったから、なんとか観られるレベルまで持ってこれたという。
それぐらい、内容は本当にたいしたことないです。でも、そこそこ観れちゃったなぁ、という感想。
{/netabare}