ドラドーラ さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
終わり良ければ全て良し、とはならない
作画◎ シナリオ✕
流石は京アニ、素晴らしい作画だった。だが評価できるのはそれぐらいでそれ意外はダメだった。
原作改変に関しては原作者様の了承を得ているので問題はない。しかしそれを支持し、評価するかは別の話。
単純シンプルに全国金賞、久美子が教師になるというゴールがいっしょなら原作通りでええやん。というのが正直な感想。
アニメサイドの意図は理解するが久美子が負けた理由が明らかにおかしい。
本人曰く、音大を諦めた事に対する迷いが音に出た。
????久美子の中では最初から音大に進学する選択肢はほぼなく、最後のオーディションの時点で自身の進路を明確に決めていたのに音に出るほどの迷いがあったというの明らかに変だ。また、3年生として部長として最後の大会で全国金賞を目指しソリを絶対吹く!と並々ならぬ強い決意があったのに目の前のオーディションに集中しきれない、なんて事があり得るのか?そもそも進路とオーディションは全く関係ない。
結局アニメサイドが(話のクオリティを上げる為とはいえ)原作と違う事をやろうとしたのが間違いだったと私は断言する。
また顧問の滝も技術的な指導に関しては一流だがそれ意外はいろいろおかしかった。1回目と2回目のオーディション時に部内で不満が出て空気が悪くなったのに彼は何もしなかった。
OGのあすかの分析では部の空気が悪くなっているのは滝もわかっているが顧問として迷いを見せるわけにはいかない。だから何も言わない。
…………いやいやいやいや、何かしらアクションは起こせよ!
迷ってたといえ、何もしなくていい理由にはならないだろ。
結局状況を好転させたのは部長の久美子だったがそれも関西大会当日、本番直前だった。それまで顧問の滝は何もしなかった、何もできなかった。
最後のオーディションも久美子と黒江どちらがソリを吹くか部員による投票で決めさせたのも納得できない。顧問として自分で決めろよ、とイラ立ちすら覚えた。
こんな顧問でよく全国金賞獲れたなと心の底から思う。
シリーズ通して作画は神だったが肝心のシナリオは微妙な出来だった。