タック二階堂 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
!?
詳細は公式サイトでも観てください。
2月に海外で放送・配信が開始され、満を持して日本での放送が夏アニメとして始まったという異色の作品。制作はE&Hプロダクション。初の元請け作品のようです。
とまあ、事前の評価のポイントが少なすぎて、しかも「忍者」「カムイ」ときたもんだから、てっきり「カムイ伝」のリメイクかなんかなとスルーを決め込んでいたのですが、観てみたらビックリ。
アクション作画がすげえ…
で、いろいろ調べたら制作のE&Hプロダクションは、元MAPPAで「呪術廻戦」1期の監督を務めた朴性厚(Park Sung-hoo)氏。なるほど、どおりで。
正直、初回ではどんな話なのか、まったく読めない。
どうもツダケン演じる主人公・ヒガンが、ジョーと名乗って妻子とともに暮らしていた抜け忍で、里の一族に追われているらしいと。で、とうとう妻子が殺され、復讐の旅に出るという物語のようです。
途中、主人公がアコギで弾き語りした挿入歌が入ったり、まるで海外ドラマのような作り。まあ、そもそも海外向けに制作されたもののようですので。
意外な掘り出し物が飛び出した印象。継続視聴です。
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
おおむね良好な作品だったと思います。
やはり感じるのは、日本国内よりも海外(というかアメリカ)向けを意識した作りだった印象。つまり、こういうハリウッド映画があってもおかしくないという。
だからってわけでもないけれど、全体的に(特にバトルシーン)が大味。ハリウッド映画みたいに、ヘリ出しときゃいいんだろ、大火力で爆発させときゃいいだろといった乱暴さがありました。
で、これまたハリウッド映画ライクなのは、全編を通じてテーマが「復讐」だけだということ。シンプルでわかりやすいのはいいんだけど、すべてがそこに収束されるストーリーなので、ある意味では単純という誹りは免れないかと。
とはいえ、そこへの過程が戦略的であり、適度に協力者を得ながら復讐相手に近づいていく展開は、スリリングで心熱くなる展開も多く、エンタメとして楽しませてもらったなと感じます。
今期「ラーメン赤猫」と本作という、まったく毛色の違った2作を送り出してきたE&Hプロダクション。ちょっと注目に値する制作会社になりましたね。
{/netabare}