ちゃみにすた さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
漫画とは別の話
ジョージ秋山先生のアシュラを元に作られたCGアニメーション映画です。
大筋は漫画を沿って話は進んでいくが、大分端折っていて、スピード感がある。
物語中盤までは無理やりアニメ化したのかな〜と思っていて、まあ、しょうがないか、、そもそもアニメ化自体難しいだろうし、こんな物かと思って見ていましたが、終盤に若狭と問答するシーンから物凄く引き込まれて行きました。
終盤は漫画を沿ってはいますが、ほぼオリジナル展開で、橋でアシュラを追い詰めていく大人たちの狂気は常軌を逸していて、漫画よりゾッとする演出でした。
フィクションではありますが、この漫画の肝であるこの時代の大人が子供に対する扱い、命を何とも思わない描写は心にくるものがあります。
漫画と違うと拒否反応する人も居ると思いますが、自分は終盤の展開は漫画よりインパクトがある部分があったと思います。
そして、漫画よりアニメの方がアシュラに心がある様に感じました。
ジョージ秋山先生は良くも悪くもライブ感がありすぎて、漫画の後半の展開が雑すぎたので結局同じ仏門に入るならこのぐらいコンパクトで良いと思いました。
七郎に着いていくより畜生坊主が生きている方がアシュラも正しく生きていける様な気がするので安心ですし。
中盤までの展開に目を瞑ればとてもいい作品だと思いました。
残念なのが漫画はアシュラがとても可愛いですが、アニメのアシュラは余り可愛げがありません。