螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 1.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ドルフロを彷彿とさせる神作画主題歌と本編の棒立ち射撃で草。
人気ソシャゲを多数排出する中華企業であるヨースターが運営する「ブルーアーカイブ」の第1章をアニメ化した作品です。街の砂漠化と多額の借金に苦しむアビドス対策委員会のメンバーたちを中心に話が進んでいきます。
良い点
・キャラがかわいくキャラ立ちがしっかりしている。
ソシャゲ原作の難点であるキャラの多さによる描写不足を、この作品はストーリーに関わるキャラに描写の大多数を絞ることで克服していて、主役を張るアビドス生とキャラが元々濃い便利屋68辺りは覚えやすいように仕上がっています。特にホシノパイセンの二面性や仲間を思う気持ちの描写は力が入っていました。キャラデザもかわいいのでキャラ萌えもしやすいです。
・日常回
キャラたちが普通に話し合う分には特に変な描写は無く、掘り下げもしっかりしています。
・主題歌の神作画
OP、EDの作画が神です。演出も力が入っていて、毎回見たくなります。
悪い点
・作画が悪く、戦闘描写が粗い。
このアニメ、本編の作画が悪いです。特に戦闘描写。神OPからのこれはとある魔術の禁書目録Ⅲやドールズフロントラインを想起させます。戦闘は棒立ち射撃が多く、特殊能力みたいなものも無いのに戦車やロボットに銃が勝ったりと描写も粗があります。この悪い点が極まっていたのは3話であった便利屋68との初戦闘。便利屋側はネタキャラとは思えない実力派な上、傭兵を雇っていて数的にも圧倒的に不利と高度な戦術無しでは勝ち目が薄い戦いでしたが、先生の指示が凡庸にもかかわらずなぜか不利な戦況をひっくり返します。この辺りは今でもどうして便利屋を撃退できたのか理解できていません。
・世界観が分かりにくい
今回の舞台となるアビドス砂漠の説明は十分にされますが、話の序盤だからかキヴォトス全体に関する説明は薄く、世界観が分かりにくいです。キャラたちの設定に関わる頭のヘイローやキヴォトスの世界情勢はもっと説明した方が良かったと思います。
総括すると凡作ですかね。日常描写はしっかりしているので取り立てて批判されるような作品ではありませんが、劣悪な戦闘描写が足を引っ張っています。