退会済のユーザー さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
作家陣が無知すぎてガッカリ
インメンマルターンは第一次世界大戦の最中、上昇中に機速を失って舵が利かなくなるのを見越して引き上げ時に機体に捻りの慣性力をつけて最高到達点で機体水平を取り戻すマヌーバであり、機銃を使った空中戦において如何に敵機の背後に有利な状態(機動力を維持した状態)で突けるかを追求し考案された技だ。
それは本来、生き残るためであり戦果を達成するためであり、家族や祖国を守るためのものなわけで、これ見よがしに出すのとは何か違うと思う
エレベータの引き上げで十分な上昇力を与えたら機速を失わないうちにエルロンにて捻じりを加えると、上昇中に本来の進行方向に対して側面を向くので唯一舵の利く尾翼(プロペラ機は胴体を纏うように推進流が当たる)のラダーを蹴っ飛ばしてフラットスピンをかけ、最後にエレベーターの逆うちで水平まで機体を回す技術だ。よって、トラクタ式でかつ推力の低かった(推力重量比が1未満:当時は平均0.4以下)旧型機でしか存在しない技であるし(推力比が1を超えるジェット戦闘機でそれっぽいことをやってもインメンマルターンとは呼ばない)プロペラの回転方向の逆方向にしか舵を打てないし機体を回せないのだ。
このアニメでは揚力すら必要ないVTOL機体でしかも一般的なペラの回転方向とは違う左方向なんかへもターンを決めやがるw
「インメンマルターン」という言葉を使いたかっただけの無知な作家陣にガッカリできる作品でした。