CiRk さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
芯はしっかりしていたと思う
{netabare}
はずれスキルと思われていた「暴食」が、実は強いスキルだと分かって...というなろうではありふれた入りから始まる本作品。
ただし、そのスキルで復讐・無双といったような内容がメインではなく、昔からフェイト(主人公)に優しくしていたロキシーのために動くことがこの作品の主な内容。
ヒロインのために一生懸命奔走するという内容は今のなろうでは珍しく、一途な主人公に好感が持てて良かった。
守られる側から手助けする側へ、スキルの覚醒で立ち位置は微妙に異なれど、信念なる部分は主人公が強くなる前も後も一貫していたと思う。
スキルのデメリット故にロキシーと思うように接することのできないもどかしさも上手く表現できていて、微かな切なさを感じられるのも良い。
中途半端に終わってしまったけど、ロキシーとフェイトの関係性部分の描写はかなり良好。
悪かった点はそれ以外の話が面白くない点。
恋愛物としての目標ははっきりしているものの、ファンタジー物としての目標はふわっとしている上、物語上で出てくる敵の設定などはありきたり/他のなろうの踏襲で面白みがない。
サブキャラにもあまり魅力はなく...。
ただ、この作品は主人公無双物ではなく、実力が拮抗もしくは上回っているような敵も出てくるので、戦闘に関しては作画さえよければ...と思う点もある。
あと、これは個人の好みの問題かもしれないけど、七つの大罪はもうラノベでこすられすぎていて、この単語だけでまたか...って感じになる。
「暴食」だけの方が味があって良かったと思う。
作画はかなり悪目。キャラの顔は安定しないし、背景に関しては特に酷い。
OP/EDは両方ともかなり良質。
私的評価:49点
私的ベスト回:12話
{/netabare}