とろろ さんの感想・評価

3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態：観終わった

全体的になんで戦っているのか謎

人間も魔族も竜殺しもぶっちゃけなんで戦ってるのかイマイチよくわからない
主人公も女神に飛ばされて戦わされているだけだし全体的に行動に対する動機づけが薄い作品だと感じた

最終的には竜殺しとランサーを殺すのがメインのストーリー(受動的だが)ではあるけど、1期2期通してコイツらそもそも何がしたいん？って感じで、終始ただ突っかかってくるだけの当たり屋にしか見えなかった(一応竜殺しについては過去話とかやってはいたけどエピソードとして薄いし他にも色々ありすぎて埋没している)
最後の最後にルトとの会話で動機の説明があったけど、それを聞いても特に納得感が得られなかった
そもそも主人公が戦った後に説明するんじゃなくてそういうのは戦う前に十分に説明しておいてくれないか？じゃなきゃ意味不明のまま戦ってるのを眺める感じになるんだが？って感じだった

ケリュネオンもサクッととれてしまうし、竜殺しも雑魚だしで、見せ場が見せ場として機能していなかった

それと、勇者が2人出てきたけど、主人公との絡みがそこまであるわけでもないので物足りない

主人公が第三勢力で店を出すとか教師をするといったことしかしてないので人間サイドのトップ層の考えも魔族サイドのトップ層の考えもまともに説明される機会がないのが良くない

その役割を勇者2人が担っていたとも言えるのだけど、正直1人は魔族サイドについてくれればもう少し両陣営の意図が理解しやすい話になったのではと思う(魔将連中にもっとフォーカスしてもらうのでも可)
あと、魔王が出てこないことには魔族サイドの考えもよくわからないんだから、さっさと魔王出してくれ
よくわからんのに争われても困る

不備に感じている部分とかどっかで話されてたりしたのかもしれないけど話数が多いので昔の話とか忘れていってしまって説明不足のように感じた
風呂敷デカくてキャラ数も多いのを上手くコントロールできてはいないし、説明しきれてない感が否めなかった

最終話まで見るくらいには面白いのだけど、飛び抜けて面白い感じではなく、独特な雰囲気が他の転生作品の味変にちょうど良いから見れた感じ

なんというか、単体として見ると今ひとつなんだけど、ついでに見る分には味に変化があって面白いという微妙な評価