肴 さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
悪い意味で物語の目的が分からない、どこに着目すれば?
このアニメに限らず、今後見るアニメに対しての視点も含めて、自分の備忘録を兼ねて。
まず前提としてアニメに限らず、物語は日常回を除いて、その物語の目的を達成するためにキャラクターたちの人生の一部を切り取っているものだと思っています。
例えば桃太郎の物語の目的は鬼退治であり、彼の好物や生活習慣は一切映っていません。鬼退治に必要な仲間を得るためにきび団子を貰って鬼ヶ島に行き、討伐するといったように、目的(鬼退治)を達成するための、桃太郎の人生の一部を切り取っています。
これにはそれがありません。
その前提と以下の理由でこの物語の評価をつけました。
【全般】
・怪獣の目的が分からない。せめて主要な登場人物たちは解析して。破壊衝動なのか、人間の捕食なのか、生息域の拡大なのか、判明しているか、判明していないかも分からない。
・世界観が分からない。怪獣は局所的に現れるのか、日本だけなのか、世界中で出現しているのか。いつから現れるのか、怪獣に対する一般市民の知識や防衛策はどれくらいのものなのか、ナンバリングされている怪獣とそうでない怪獣の違いは何なのか、種類はどれくらいあるのか。全貌と物語の終着点が分からないからどこに着目してみればいいか分からない。
【主人公】
・ずっと「ミナ(ヒロイン)に追いつくぜ!」と言っていて煩い。
・寄生した怪獣について情報収集している様子がない。怪獣について掃除屋として知識があり、何か判明しているならそれを映すべきだし、そうでないならせめて探せ。ネット検索が難しかったり(監視の意味で)危ないのなら職場の資料で探せ。「寄生」でなくても怪獣の血液や破損した体の一部を誤飲したとかでもいいから探せ。
【準ヒロイン(四宮)】
・エピソードが薄い。何度も父親に言われたのだろうけれど、同じシーンを繰り返しているために「え、たったそれだけ…?」という感じがする。
・父親から与えられなかった愛情の出所として主人公をとらえている感じがして気持ちが悪い。所謂父親の代わりを主人公に見ているように見える。
・暴力系は流行らない。
【他キャラクター】
・命をかけて怪獣討伐に赴くのだから、それなりのエピソードがあると思っていたらただ「守る」だとか「倒す」だとかで、彼らの就職理由に現実味がなく、この人たちは人間なのか?と疑ってしまう。今後エピソードが出てくるのかもしれないが…。
とりあえずざっとこれだけ。