wkr さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
子供の扱いって難しいんだなあ
原作?アプリ未プレイ
メインキャラが幼女なだけで中身はまともな王道アイドル物作品です。勿論、キャラ達は純粋無垢で可愛く、声優さんのロリ演技も見事ですが、子供の社会的な扱いの難しさ故の弊害や苦悩がストーリーの流れになっていて、ただキャラを幼女に置き換えただけじゃないのが良かったです。ストーリー構成も丁寧で、キャラ達もメインは9人で他も数人居ますが、1クールでキャラ像がしっかり出来上がっていました。そして、子供と大人を描く、というテーマ、それに添った内容や描写もかなりしっかりしていました。特に11話、橘ありす回は顕著で、内容は一番出来が良かったと思います。作画は流石サイピク、絵も動きも綺麗なのでキャラが生き生きしていました。拘りを感じるカメラワークや構図は制作陣のレベルの高さを感じます。全話質のいい作画で通され、時折目が奪われる程の神作画があります。せめてライブシーンは観て欲しいです。また、アイマスアニメでは毎回のように出てくる汚い大人(不快要素)は今作でも健在ですが、765の黒井社長やデレアニの美城常務程の不快ではないので、デレアニの汚い大人が大丈夫だった人は今作は余裕だと思います。ですが、惜しいところは話を個々として観てみると結構普通なことですかね。2話と11話のストーリーは良かったですが、他は割と普遍的な内容に思えます。それに、物語が序章で終わった感があるのが何とも。この作品のストーリーは一応、9人の夢の第一歩を描いているものではありましたが、最後らへんは微妙にキリが悪く感じました。
全体的にみて、王道なアイドル物のストーリーと、メインのアイドルが全員ロリキャラというのを作品の特徴として上手く活かせていたな、と感心する出来です。個人的には良作程度、デレアニ程ではなかったです(私はデレアニ好きなので、最悪の不快要素除けば)。作画は最高級、話は1クールで纏まっているのでおすすめです。普通に面白いので、まずはキービジュアルの可愛さに釣られて、その後ストーリーも観てみましょう。
話毎に感想
{netabare}
1話
第三芸能課が発足。新人がプロデューサーを任される
止めても全然見応えのある絵のクオリティに生き生き動くキャラクター。クオリティの良さも拘りも感じる作画のクオリティが凄いです。流石サイピク。作画面では確実に当たりですね。そして声優さんのロリ演技も素晴らしいです。
内容は、完全に導入ですがイマイチ掴みどころがないですかね。とりあえずPが熱血漢だけど新人だから頼りないのと、みんな可愛いってのは分かりました。それで、Pの決め方は小学生もいるってことで面倒なことになりかねないから新人を使うと。今作も汚い大人出てくるのか...
ありすちゃんは家でも優等生キャラで体裁が崩せないからなかなか言えないのかな。
2話
一歩目はみんなで
いい回でした。仁奈の着ぐるみに対するこだわりの理由が描かれていて、伏線的なのも上手でした。エンディング曲も中毒性あって良い。仁奈に狼狽えるPのシーンはPに同情してしまう。あれは強く言うの無理。
3話
みりあちゃんがうさみんと話したことないってことはデレアニとは別の世界線らしい。ライブ配信の流れ面白かったです。色々リアリティがない展開なのは残念ですが、みりあちゃんの見せ場も作ってたし結果的には良し。しゅがみんTVの自作感あるサムネ好きです。
4話
桃華ちゃんが一皮剥けた回?
台本通りの桃華ちゃんの没案感がすごい。そしてバンジーシーンの神作画(全体的にみても作画凄い)。
ありすちゃん可愛いなあ
5話
パパが羨ましい、その一言に尽きる。
一人で突っ走ろうとしていた梨沙ちゃんがみんなを仲間と意識を持つ回。序盤、Pは求められてるキャラが違うから他の子に頼もうとしてたんだな。中盤、梨沙ちゃんがトゲトゲしてるシーン雰囲気が結構キツかったけど、その後すぐに雰囲気が和むのが良かったです。でも駆け足気味だったかな。映画のオーディション応募〜映画公開後までを1話でまとめたんだから仕方ないっちゃ仕方ない。
6話
今更ですが、シリアスと軽い空気感の塩梅が全体的にちょうど良く、軽い気持ちで観れるのが良いですね。
内容は梨沙ちゃんと晴ちゃんにバックダンサーの仕事が来る回。いくら運動神経良くても、物覚え良くても、一週間以内に仕上げるのは難しいんじゃないかな...デレアニで2〜3話使った話をたった1話でまとめた感。話の腰を折るのは置いといて、晴がアイドルという仕事に興味を持つ流れ自体はキャラの性格を活かしたり、良く出来てたと思います。でもその流れはかなりあっさりしてます。そこは惜しかったかな。
Pの動きは面白かったです。ライブシーンの作画もお見事。
7話
765プロの時の響とハム蔵の話みたいな内容。
まだ登場1回目なのにぬいぐるみ売るのか...
薄味の一言。強いて言えば、Pがヒョウくんを抱き上げるシーンが良かった。そしてed曲が「お願い!シンデレラ」良い曲ですよね。でも、お前が歌うのかよ!
余談ですが、お願い!シンデレラのBメロの「魔法が解けないように」のところからCHANGE!!!!(進め!!からサビまで)が割り込んでくるのは私だけでしょうか
8話
卑屈タイプの子が少し踏み出す話。
きっかけが分かりづらい。でも自分なんかが...って感情は共感できるのでまあまあ好きです。
9話
この9話の流れは全部夏休みの間の出来事なんだなあ。濃すぎる。映画の話とか、現実では確実に一ヶ月以上はかかると思うw
薄味気味?キャラ像もそんな感じかーぐらい。
今回もありすちゃんが可愛い。チノちゃんみたいな、絶妙なマセ具合好きです。
10話
結果的に、ライブが好評でデビュー可能に。
今作は汚い大人の存在感が弱いのが良いね。不快度は黒井社長や美城常務と比べたら月とスッポン。でも喫煙所に子供が入るな!
ライブシーン、神作画!ほぼ手書きでCGのクオリティも手書きと遜色ない、というか手書きとCGが切り替わるシーンあんまり気づけなかった。
11話
U149、この名前はアカン。フェミさん達に色々言われてしまう。
内容は、良い回!1〜11話の中では出来は一番良いかも。大人という物をありすちゃんとPの視点からしっかり描いています。色々悩んでたPはありすちゃんの台詞に救われたんでしょうね多分。作画も芸術的で素晴らしい。でもその分描写が難解ですかね。ちょっとわかんないところもありました。
12話
時間変えてくれるのはうまく行き過ぎかな、とも思ったけど自社の利益に繋がるなら悪い考えではないから理にかなうし、話としてもそうして欲しいから良いや。ニュージェネも登場。しまむー笑顔のシーンはデレアニ観てると少し感動するなあ。
最後の最後に新キャラ登場。必要か?と思ったけど、U149の続きを匂わせるのは良い??かも。
{/netabare}