くまごろう さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
奇麗で安定感のある恋愛もの(告白して終わりではないよ)
視聴完了
全12話
ジャンル
恋愛
タイトル由来
ゆびさき:主人公達の会話
恋々;辞書で調べると執着という意味が含まれる恋心とのこと。
私としては主人公達を取り巻く恋々と、いくつもの恋という意味でのこいこいのダブルミーニングかなという感想。
設定
現代日本
大学生
ヒロインの雪は生まれつき音が聞こえなく、基本言葉も話せない
ストーリー展開
ヒロイン雪が電車の中で逸臣と出会い、いろいろあって恋に落ちる。
一方で雪のことが好きだった幼馴染桜志、桜志が気になる女の子、逸臣を好きなエマ、エマを好きな心や、逸臣のいとこのきょうやと雪の友達のりんなど複雑な感じの恋愛模様が繰り広げられる。
最終的に桜志は雪と逸臣の関係に納得し、逸臣から彼女ができたと聞いた心はエマにアタックし、きれいに終了。
感想
総評100点
良かった点
絵、ストーリー展開、キャラ、声優さん、メリハリのあるストーリー構成
悪かった点
ない
レビュー
盛り上がりがあるわけでもないのだが、丁寧に作られており、最後まで気になったところもなく終了。
一番印象に残るのは絵。奇麗というのもあるが、タイトル通り手話の演出がなかなか凝っていてとてもきれい。
ストーリーにも書いたが、本気で人を好きになった逸臣が自分から動くことで、絡まっていた恋愛模様がほどけていく展開が素晴らしい。
また、いくつかの恋愛模様が展開されるのだが、主役は雪と逸臣というのをよくわかっていて、時間的にも描き方的にもほかのキャラは短めで、雪に近いりんの話は少し多めだが心・エマの話はコンパクトで、桜志と女の子はほぼない、という感じでメリハリのあるシナリオ構成もとてもよかった。
キャラについても雪をはじめ女性陣はかわいく、男性陣は桜志を除き優しくかっこいい。桜志は作中でしっかり成長しているのでそれもよい。
途中のエマのキャラはちょっとうざめだけど、過去編の境遇と逸臣が雪と出会うまでの煮え切らない態度により納得だし、最後心が勇気を出してハッピーエンドで終わったので大満足。
さらに声優さんも印象的で、特にまどか。1回聞いただけで普通じゃない感じが出ており、声優ってすごいなぁと驚いた(最初のシーンは途中から聞こえなくなったと説明はなかったが、あれ?と思う感じだった。)
これ以上は蛇足になってしまうと思うので2期はいらないが、最高の作品だった。