まにわに さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とおりゃんせ
{netabare}地震を止めているが、実際は用心しかできないので戸締り。
なので閉じ師の設定がすべてであり、設定以上にはならないから、設定を積み上げての本題は終盤からで、忘れたつもりでも燻っているトラウマの戸締りというお話。
通学で坂道を下って、帰り大変だなと思ったのがまさに行きはよいよいで、この印象が残ってか、帰り難く帰らない方向で見れた。
鈴芽が一度死んでいるのが、自身を顧みない行動原理にする以外に意味があるとまた違ったのだろうが。
セカイ系を警戒して、そうでない見方をしたいのだが。セカイ系はだいたい閉じた狭い世界でやるものだが、日本を東進する一方通行に見えて、始めと終わりをくっ付けて閉じた世界にしてしまった。
やはりセカイ系か...
引っかかったのが、扉ごとに要石があるのかと思ったこと。
原因は、そう言ってることと、ネコ型のドアストッパーに見えること。調べてみると要石が固有名詞みたいなものなので、説明不足と、こちらの勉強不足でもあるが。
本物の要石は巨大な岩が地面の下に隠れているから、地震⇔要石⇔トラウマでつながるが、これが猫になると地震を表す力はない。終盤まで、地震を起こす側、止める側でやっているが、このどちらもないとなると、残るのはトラウマをどう表すかだけ。
これなら、このループが仮想の心象表現でも通ることになり、草太が津波から助けてくれたボランティアで飛び回っている今の父親であったとしても成り立つ。
この根拠となるのが、埋めた経緯の見えない綺麗な日記となる。
超紐理論も絵空事な・・・{/netabare}