wkr さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
日常百合作品としては、作画以外は満足
序盤からなんか難しそうだなあと感じるしまむらの内面描写。それに対してストーリーは至ってシンプルで、2人の関係がなんとも言えない程に縮まる様子が描かれます。そして百合。これは百合作品だと、絶対にそう印象付けられるほどに終始、安達が悶々としています。その物語的には攻め役?にもなっている安達とは対照的にしまむらが良い具合に受けをしていて、その宙ぶらりんな関係が中々に良いです。そこでしまむらの内面描写が詩的に表現されるシーンが活きる。しまむらが安達の好意に気づいていながらも目を背け、自己解釈を正当化しようとする様子、生々しさが素晴らしいと思います。その他にも人間関係絡みでのリアリティのあるシーンが目立っています。作者さんはこういうのが得意なんでしょうね。しかし宇宙人?のキャラがよく分からない余計な存在なままで終わったり、しまむらが何故ここまで達観的なのかの掘り下げ不足だったり、物語的には惜しい部分も目立ちます。そしてその欠点をも上回る作画。PVの時点で既にダメな部分があって、本編もダメだろうなと予想してたら案の定。普通に動いてはいますが、全体の7割くらいは絵のバランスが悪いです。制作は手塚プロダクションで、基本的に作画が悪いイメージがありますね。自分は作画の評価に甘い節がありますが、ここまで崩れ気味でそれが維持されているのは残念でした。こういう作品は作画大事ですよ...なんせ、作画が悪いせいでキャラの可愛さが真っ直ぐに伝わってこないですから。演出周りは割と上手でしたが、いかんせんキャラの作画が粗いので気が散って仕方なかったです。
全体的にはレビュータイトル通りです。作画のこと抜きにしてみると日常百合作品としてはまあまあ面白かったですが、話としてはやや無駄があり、序盤で終わってしまった感があります。この終わり方もリアルさ+予感があって良いですけどね。
{netabare}
1話
青っぽい髪が安達、緑髪がしまむら。サボり仲間
偶然体育館で出会い、なんとなく一緒に行動するようになった。
しまむら→安達に興味アリ、独占してる様で嬉しいけど距離を縮めることは躊躇っている、ってことかな?
PVの時点でちょっとアレでしたが、作画は案の定ダメですね。1話目でこれとは、やはり手塚プロダクション...
内容に関しては、しまむらの内面描写が少し回りくどい。文学的というか、詩的というか、とりあえず哲学要素があって少し達観してる。謎の宇宙飛行士?もいたりして若干ファンタジー
2話
宇宙飛行士は同胞を探しに未来から来たらしい。
しまむらは安達を許容してる?安達が悶える回だった
安達→しまむらと居ると安心感がある。しまむらに向けた独占欲がある
作画悪いなあ。顔のバランスが終始怪しい。台詞は引き続き詩的で難しいかもしれないけど、ストーリーは意外とシンプル?メイン二人の演技が良い
3話
宇宙飛行士の顔が完成。使命があるらしい
日常回っぽかった。しまむらのシーンになると一気に難解になります。作画に関してはこれからもダメでしょうし、もう作画については書きません。
4話
安達は親と釣り合いが取れてない。
5話
今回作画がまとも
しまむらは好意に勘づいてはいるけど別の解釈を出してそれを正当化しようとしてる?なんか生々しい
6話
クリスマス回。安達がしまむらをより知ろうとする
二人の関係が間違いなく近づいている気がする
7話
日常回みたいな話続き
しまむらの哲学的な心理描写に対してストーリーはかなりシンプル
8話
しまむらの旧友登場でドロドロ展開なるか?というかドロドロを待ってる
9話
しまむらと旧友のシーンがリアルすぎる。原作者さんはこういうの得意なのかな
10話
樽見ちゃんの存在でしまむらの変化が浮き彫りになってて良い
11話
実際なは表面だけの馴れ合いだけでも、客観的に見たらそれが一番の情報だから本心がすれ違うのが良い。
しまむらの決断やいかに...
12話
最終話。作画は良い(当社比)
最後の席替え結果がこの12話で進んだ二人の関係なのかな?11話の決断は、安達を選んだと。表現としてはかなり曖昧だけど物語的にはこうなはず。
2人の関係や百合具合は中々良かったけど、宇宙人?は何だったのか、これに関しては無駄に感じる。設定ついてる割にはほとんど内容に作用しない。後、しまむらの掘り下げも欲しかった。どうしてこんなにも達観的なのかとかの。
{/netabare}