横比較無用ノ介 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
真実は常に食にあり
ライオス一行、妹救出のため、金も食糧も無いがダンジョンへ。
食うか食われるか、負ければ何物かの餌になる。
食は命の源。時に残酷、時に喜び。
九死に一生を得た後でも腹は減る。
怒っても、哀しくても、楽しくても腹は減る。
どんなエピソードもしっかり「飯」に戻ってくる。
キャラクターの豊かな個性が見事に描かれ、冒険の日々がとてもコミカルに表現されている。
如何にモンスターを倒すか。
オタクなライオスの知識が、攻略に効果を発揮する。
如何にモンスターを食すか。
センシの豊富な知識と経験が、見事な料理を完成させる。
その過程でしっかりリアクション芸を挟んでくれるマルシル。最高のスパイス。
突っ込みながらもパーティを陰でまとめるチルチャック。
熾烈な冒険ものとは趣を異にする本作。
だがその奥深さは、ありきたりなラノベアニメをはるかに凌駕している。
細部の設定、ストーリーの構成とも、賞賛に値するレベル。
そんな凄さを感じさせない軽妙な展開も、また良し。
「ダンジョン飯 それは食うか食われるか
そこには上も下もなく
ただひたすらに 食は生の特権であった
ダンジョン飯 ああ ダンジョン飯」
狂乱の魔術師の狂乱さが遺憾なく発揮されそうな第二期。
待ち遠しいです。