アヤ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
理屈ではなく感情で理解する作品
正直いってこの作品は評価のしようがない。何故なら人類には早すぎた作品だから。観ていても会話が噛み合っていない。というか、会話が飛んでる?ような感覚といった方がいいかもしれない。
思うに富野さんが考えた進化した人類「ニュータイプ」の結論がこれなのだろう。今まで、ニュータイプに予知能力を付けたり、機体を光らせたり、「子供は皆ニュータイプ!」と言わせたり、石ころ(隕石)を皆で押し返したりしてニュータイプを何とか表現しようとしてきたが、富野さんが納得出来る形で「ニュータイプ」を表現出来なかった。
で、最終的に俺(Gのレコンギスタ)が生まれたってわけ
という感じで我々一般人からは理解が難しい表現や会話によって「ニュータイプ」を表現しようと試みたのではないか。
そう考えると∀ガンダムの後の時代の作品であるというのは理屈的にどうこうではなく、富野さんの1つの結論としてこの作品を最後にする必要があったと考えるとまぁ納得は出来ないが、理解は出来る。
ただ最終的な評価としては低くならざるを得ない。描写は細かく、戦闘シーンも見応え抜群なのだが、人と人の会話についていけないのでどうしても見るのが億劫になってしまう。挙げ句の果てには主人公の陣営が二転三転し、更にはその陣営に対する解説が最初に述べた会話が飛んでるような方式で行われるので全く持って自分の頭では理解出来なくなり、理屈で楽しむのはやめて視聴せざるを得なくなるというガノタを苦しませる為に作ったとしか思えない作品である。