くまごろう さんの感想・評価

3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

たまたま好きになった人が同性だったラブコメ。12話が駆け足でなければ手放しで面白かった

視聴完了
全12話

ジャンル
オフィス系BL

タイトル由来
らしいではなく事実だったよ
ちなみに童貞でなくなると魔法は使えなくなるらしい

設定
現代日本、タイトル通りで使える魔法は触れた人の心の声が聞こえる

ストーリー展開
主人公の安達は童貞で、30歳の誕生日に上記魔法が使えるようになり、同期の黒沢が自分に好意を持っていることを知ってしまう。これまで恋愛経験もない足立はそんな口に出さない黒沢の好意を受け取りながら同性との恋愛に悩み、受け入れる。
一方で主人公の友人つげも主人公と同様に魔法を使えるようになり、宅配人のみなとを好きになり告白。みなとははじめ戸惑うも受け入れる。
そのままハッピーエンドで終わるのかと思いきや、足立が長崎に1年間の転勤となる。新店舗オープンの業務的負荷と形として確かなものがない黒澤との関係に不安を感じ、一時的に長崎から帰宅し指輪と、一緒に暮らすことを約束。
無事1年間の転勤も終わり戻ってきて同棲、結婚でハッピーエンド。

感想
総評70点
良かった点
細かな設定と台詞、ストーリー展開
悪かった点
最後
合わなかった点
黒澤の性格

レビュー
まず今作は30歳男同士や30歳と若い子のBLです、が男が好き！！という感じではなくたまたま好きになった人が同性だった系。
そのため手を繋いだりとかキスシーンとかはあり、ベッドシーンも行われていたという描写はあるけど内容は描かれない、というソフトなもの。
ちなみに私はBLも百合も、ジャンルとしては抵抗はないです。

というのを踏まえて今作だが、全体的なストーリーは良好で、魔法もいい感じにストーリーに絡んでいる。また恋愛経験はないが自分の中の常識として恋愛相手は異性と思っていた主人公が、真剣に悩み相手と向き合って行く展開はとても良い。また、シーンごとのちょっとしたセリフやツッコミがなかなか秀逸。

一方で、長崎転勤の件で黒澤と揉めていたが無事解決し転勤することを決意、つげの件も片付きハッピーエンド、という状態で始まった12話が、、、
これまで黒沢と過ごして成長し、それが認められ栄転となり、長崎での順風満帆な生活もしくは過酷な生活が始まるもこれまで黒澤と培ってきた絆で乗り越える、的な展開を想像していたのだが、実際は黒沢との絆がないということで、くそ忙しいはずなのに飛行機で帰ってきちゃったよ！！
せめてお互いが指輪を購入してテレビ電話で見せ合いくらいにして欲しかった。しかもそのあとなんだかよくわからないまま長崎編は終了。その後の足立の立場も不明なまま、恋愛模様だけはハッピーエンド、と非常に駆け足な展開に感じた。尺がなかったのは分かるのだがもう少し丁寧だったら満点だったかも。

最後にこちらは個人的な好み＋本来は聞こえない心の声で表はしっかり優しい人、なので申し訳ない気持ちにもなるのだが、やっぱりエロ方向にがっつく黒沢は生理的に無理だった。可愛いとか理性と本能が戦うとかはいいんだけど、⚪︎⚪︎したい、みたいなのは、、
まぁ結局エロシーンがあまり好きではないというのと本質的には同じなんだろうなぁ。そのせいで身構えてしまっていまいちそのギャップを楽しめなかった。