あと さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
満足度は高いがメリハリあるストーリーではない
ジャングルポケットを主役に据え、憧れたトゥインクルシリーズの舞台で最強を目指す物語。アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ダンツフレームの3人とともにクラシックの舞台を疾走する。作画のクオリティや遊び心はこのアニメらしさがあってとても可愛く、そして躍動感のある走りとカメラワークは見ているこっちが疲れるほどの密度と熱量があった。
この物語で起こる挫折と再起の話はとても良かった。だが、そこで起こる内省的な展開の都合でほかのキャラクターのことを描写できず、(まあ尺も結構短めではあったんだろうけど)彼女たちのことをよく理解できないまま最後まで行ってしまった。マンハッタンカフェがどういうキャラかなんてそりゃアプリやってるから知ってはいるんだけどこのキャラがさらっと菊花賞勝つのはまあまあ不自然よね。テンポ感が冗長に感じて途中は鬼滅の映画の途中見てる感じなってた。アクションシーンって見てると疲れて眠くなるんだよね。もうちょっと休ませてほしかった。
話の流れはよくわかるし作画のクオリティが素晴らしいしキャラが可愛いということもよくわかる。彼女たちウマ娘が走っているだけでレースシーンはとても素晴らしい。だが、そこに感情がついてこなかった。
感想としては、劇場版RTTTのようには熱くなれなかったので残念。こちらは4話を収めたこともあって話がすっきりしたうえで繋がりを良く描いていて見ごたえがあったが、新時代の扉ではレースシーンの躍動感に、ゴール後の余韻が残ってこず、キャラに感情移入できず盛り上がらなかったのでメリハリを感じられず。終わったあとキャラが可愛かったね、としか言えなかった。だが、タキオンとのライバル関係にはとてもしびれたし熱くなった。ウマ娘はやっぱりライバル関係で描くものだわ。
総評としては個人的には迫力のアニメーションを見るだけでも見る価値は十分にある作品ですが、楽しめるかはこの世界観に感情移入して入り込める人か、という感じです、