take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
自分自身の感情と客観的評価の狭間で。。。
TVシリーズの評価には☆5をつけた。
無論、完璧、非の打ち所がないという意味では無かったのだが、作品のクオリティと受けた印象、インパクトを加味した評価で、この点について変更はない。
で、この映画作品。
何故にこのタイミングでのレビューとなったか。
引き続きのエピソードはもちろん気にはなったが、私自身の感情の都合で視聴を控えていた。
なんと言おうか・・・。
楽しみは後に取って置く感情と、
見てつまらん≒思ったのと違うストーリーだったらどうしよう感情と、
率直に、失望したらどうしよう感情、など等が入り混じって観れずにいたのだ。
可笑しなことを事を言っていると笑ってください。
私はいつも、こういった自分自身の訳の分からな感情に振り回される。
そして、都合の寄い時には「自分で決めたことだから」「自分の感情に従ったから悔いはない」と「言い訳」を言うのだ。
順番が逆なんだろうと、自嘲気味に思う。
行動が先でないと、今の世の中は評価されづらいし、ただのネガティブマインドと捉えられてしまう事の方が多い。
諸兄には気をつけてもらいたいところだ。
本来なら、真っ先に視聴してみて、その後、いかなる結果になろうとも、
「自身の決断が招いた結果だから」と責任を感じる(取る)べきなのだ。
相変わらずの優柔不断の結果が、これだけ遅れての視聴になってしまった。
さて、ここまでの余談はどうでもよい事なのだけれども、相変わらずの自身の性格にうんざりしたので記しておく。
今一度、諸兄には「やるべき事、やりたい事をやってからの結果に左右される生き方をお勧めしたいw」。
やっとの事になりますが、作品についてのレビューを。
残念ながら、視聴機会を寝かし過ぎた私にとっては、後日談を知りたいという欲求を満たすことに重きを置く形になってしまいました。
熱量のあるうちに視聴しなかった我が身の愚かさを実感しています。
そして、解っていただけないとは思いますが、
ヴィオレットのギルベルトへの思いに、また、ギルベルトのヴァイオレットへの態度にいら立ちを覚えてしまいました。
これは、私の性格のゆがみなのかw、視聴を後回しにしたことによる冷めた感情なのか、感情のノイズになってしまいました。
「なんで、そうなるんだよ」的な思いです。
そうは言いつつも、私も大人ですので、建付や演出、また複雑な感情の動きも想像はできるのですが、じれったさを感じたと言うヤツです。
思いを伝える「手紙」をテーマにしたような作品なのに、思いがすれ違う。
このジレンマが不快に感じてしまったのでしょうね。
もちろん、その後に生まれるカタルシスもあるのですが・・・。
思いを伝えるという意味では。ストレートに描いて欲しかったという、個人的な思いがあります。
もしかしたら、私はギルベルトに嫉妬しているのかもしれません。
そういう意味では、感情を揺さぶられる作品であったことは紛れもない事実でしょう。
TVシリーズからの流れを踏まえての評価は、やはり「名作」と言えるものでしょう。
ただ、この作品だけで言うと、少し、物足りなさがありました。
それは、作品のまとめを描く際に、どうしても畳み具合を意識してしまうからだと思います。
窮屈というか、終わりをめがけて動くと言うか。
後はそれが上手いかどうかなんですけどね。
そう意味≒タタミ方という意味では「普通の上」と言ったところで収まってしまった印象なのは少し残念でした。
そうはいっても、時代が変わっていくことを描きつつも「思いを伝える」を描いた作品としては稀有なものになるでしょう。
多くの人の心に残る作品であることは言うまでもないとの評価です。
現代は中身はどうあれ、「手紙」という形自体が「特別な意味のある」時代になってしまった。
あなたは、最近「手紙」を出しましたか?
結局、手段はなんでもいいんでしょう「伝える」の意味をどうとらえるかでしょう。
あなたの思いが「伝えたい人」に伝わりますように・・・。