take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
コメディとしての設計はよくできてる、と思う。
やはり、コメディ作品としての建付けはよくできているとの印象。
これだけギスギス、ザラザラしそうな要素を笑いに変換できているのは大したもの。
主人公の向井くんが「バカ真面目、バカ正直」であるところが、大きく影響しているような気がするのだが・・・、普通なら「何でもバカ正直に言っていればいいってわけじゃねえだろ!」ってなるんだけど、周りの女性たちは、それを優しさ、長所、憎めないところと捉えている様子。
ここらへんの分析は面白いところではあるのだけれども、考察する事にあまり意味を感じず、やめておくことにしたw。
女性陣はそれぞれタイプが上手く配分されており、性格も含めて、起こるエピソードもタイプがそれぞれ個性的。曰く、正妻、愛人(正妻2)、これからどうなるか分からないアタッカー、自分自身の気持ちに気づいていない(押さえている)者って感じかな。
物語はコメディパートの方が重要なので、大きなラインではあると言えるかもだけど、物語というよりも「型」といった方が適切かも。
型≒パターンは前述したようにきちんと分けられて存在している印象です。
そして、そのパターンの中で、メインどころでない者たちがノッたり、ツッコんだりしている感じ。
そして、このスピード感とキレもなかなかに好印象。
作画は・・・、残念ながら良いとは言えない。
ただし、この内容の作品をイヤミなく、不快な感じを残さないように、生々しくしない様にするには、美麗さよりも、この緩さがいい落としどころではないかと愚考。
そう考えれば、ドタバタを含むコメディ作品としては上出来かも。
声優さんも、このともすると殺伐としかねないシチュエーションを乗りこなしていると思う。
何なら、少し楽しそうにさえ見える。
いいと思います。
前述したようにツッコミのキレやスピード感はコメディ作品として合格点でしょう。
そして、色恋の真っ最中である女子の可愛らしさや、健気さ、そして強さや、したたかさを折々に見せてくれます。
これも、大したものでしょうw。
音楽は・・・OPは・・・、どっかの「推しの子」の亜種かと思いました。
個人的にですが、一瞬頭をよぎりましたw。
まぁ、音楽のセンスのない私の言う事ですから、テキトーなんですけどね。
でも、賑やかで良かったと思いますね。
キャラクタは、前に述べたようにそれぞれが、それぞれに個性的で楽しかったですね。
今回は終盤に長く紫乃ちゃんにスポットが当たっていたので、だいぶ印象を持っていかれましたが、この子も秒速で振られても盛り返していくあたり、さすが向井君に惚れたGirlsの一因との印象です。
そして、最終盤に一人だけ事実上の「キス」をしていないという事が判明した渚ちゃんは少し不憫でした。
ブンむくれの様子がおかしかったですね。
また「正妻」であるはずの咲ちゃんはほぼほぼ常に不憫感があるキャラでした。
これは様式美ってヤツですかねw正妻の宿命でしょうか。
さらに、一番吹っ切れていたのは理香ちゃんでしょうかw
何の因果かマイナスからのスタートを切っているだけに、振り切り方が見事。
何なら、一番スカッと貪欲に向井君に向かっていたかもしれません。
個人的に、この子が一番楽しいかもしれないと思ったのはヒミツですw。
だいぶ苦労しそうですけどねw。
なーんて妄想をたくましくする程度の楽しさはありました。
なかなかないシチュエーションなんですが、果てさて、どう落ち着くのか関心は突きないのですが、どうなる事やら。
原作も知ってはいるのですが、深追いはしていない状態なので、機会があったら続きを見たいかなぁ、とは思っています。
なんだか、不快になる人や不快に思う人が居ても不思議じゃないテーマの作品なのですが、意外に頑張れている不思議な作品です。
機会がありましたら、お暇なときにでもどうぞw。
・・・あ~、ラッキースケベ的な演出の所は、どっかの「正義の味方」出て競うかもw・・・なーんてねw。