くまごろう さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
奇抜な設定をストーリーが使いこなしていてとても良い
視聴完了
全12話
ジャンル
ループ令嬢系
タイトル由来
タイトル詐欺
悪役:冒頭婚約破棄されるが、王子の新しい相手が嘘を並べて主人公を嵌めたみたいな会話がある。悪役令嬢として処罰された主人公というのが正しい。
元敵国:そもそも主人公が追い出された時点では主人公の国と作品の舞台の国と戦争は始まっておらず、ループ7回の中で戦争に巻き込まれて死んだりはしているが、基本的には敵という認識ではない。
花嫁生活:いろんな言葉を使うからいまいちよくわからないのだが、多分結婚はしていないので花嫁生活を満喫しているわけではない。また目指す生活と実際過ごしている生活どちらからも花嫁生活という言葉と大きく乖離している。
私なら
ループ7回目の貴族令嬢、今回は将来世界を滅ぼす皇帝に惚れられちゃったけど、自由気ままに過ごします!
かな。
設定
いくつかの王国が存在する、中西風貴族世界。
ストーリー展開
ある日主人公リーシェは、悪役令嬢の汚名を着せられ、国から追放される。突然のことに路頭に迷っていると、とある商会の会頭と出会い、その人に商業のいろはを教えてもらい、商人として独り立ちする。がとある国が全世界相手に引き起こした戦争に巻き込まれ死ぬ。
次の瞬間冒頭の汚名を着せられらシーンに戻っていた。
前回の知識を活かし薬師、学者、王女付きの侍女、剣士になるがいずれも過労か戦争の影響か同じ時期に死亡。
7回目として始まるのが本編で、汚名を着せられたあとこれまで正門から出ていっていたので、今回は裏門から出てみるか(裏門に出口はないので窓から飛び降りるしかない)
と決意し、そこでこれまでの人生で戦争を引き起こしていた国の皇帝アルノルトと出会う。だがリーシェはアルノルトと出会うことが目的ではなかったため、お詫びもそこそこに、窓から飛び降り華麗な受け身で傷も負わず立ち去る。
その後金品をとりに実家に帰るが、アルノルトとのタイムロスのせいで汚名を着せた皇太子がすでに実家に到着済み。何をしにきたのかよくわからないが、よくわからないことを喋る皇太子とアウトオブ眼中のリーシェの独り言合戦の最中、王様とアルノルトもその場に到着し、アルノルトはリーシェに妻になってくれと請う。
タイトルにもあるように自由気まま(この時の想定はぐうたら)な生活を送ることを条件にリーシェも承諾、7回目の人生は戦争を起こす国の皇帝妃となった。
リーシェはこれまでの知識と経験と、皇帝妃という立場を利用して運命の改竄に乗り出す。1回目の人生でお世話になった会頭をちょっと卑怯な手を使いながら味方につけ、アルノルトの弟を陥落し、隣国との技術連携の橋渡しをした。
結果、とくに戦争の火種とかはないが、技術連携により仲の良い国も増えた。というところで終わる。
感想
総評80点
良かった点
設定、ストーリー、キャラ、絵
悪かった点
ない。強いて言うなら全体像が見えないところ
レビュー
まず、めちゃ面白かった!
ループ7回目という設定が上手く生かされており、これまでの人生で学んだ知識を使うのだが、肉体は元に戻っているので同じことをしようとしても体がついてこなかったり、前回その人が喋った内容をそのまま伝えて共感を持たせたり、前回仲良くなったからこそ話してくれた内容を伝えたり、ストーリーを進める上で設定が効果的な場面が多い。
さらにキャラがよく、特に主人公がそもそも1回目から汚名を着せられ国外追放になっても商人として進んでいく前向きさがある中で、7回目という無敵の立場で魅力的なキャラクター。恋愛に奥手なのは皇太子とは仮面婚約者だったのかや、会頭や先生とはループ前何もなかったのかということはで疑問に思うことはあるが、反応としては好み。
そんな主人公が中心になって進んでいく、テンポの良いストーリーなのでとても良い感じ。絵も綺麗。
悪い点は特にないのだが、進捗管理はされない。
7回目なので大まかに何が起こるかは分かるはずなのだが、その確認をしないので、どの時点まで来ているのかはよく分からない。アイキャッチとかcパートで、主人公が作成した年表と今どこにいるかがわかるように出せば良かったのかなぁ。
どちらにせよ2期が楽しみな作品。