nyaro さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ちゃんとした話だし絵もレベル高いですが…退屈な作品かなあ。
なんでしょう…酷評するのも違いますし、ほめる要素はそれほどないなあ、という作品です。素直に言えば、見られるレベルだけど退屈な作品…かな。
テーマとか含意とかそういうのを抜きにして、児童文学的な物語として見るのが正解だと思います。ヒロインのメアリが冒頭単なる残念な子です。この子にグッと引き寄せられません。この子のバックグラウンドを想像させる材料が少なすぎるせいでしょうか。
引っ越してきた、退屈している、片づけられない女、活動的、ドジ…まあそういうのは読み取れますけど、じゃあ、この子がどんな子なのかが迫ってきません。だから、事件に巻き込まれる必然性あるいは偶然の作り方にあまり乗れません。
その後の展開は、考えられていてストーリーにはなっています。冒頭のシーンの意味もああ、そういうことか、という展開にはなっています。が、なんでしょうか。ハリーポッター的な魔法世界を淡々と映像で見せられているなあ、という以外のエピソードじゃない気がします。
驚きの映像、あっと言わせる仕掛け、大叔母さんの使い方、2人の先生の狂気、男の子との関係性…弱いです。
重ねて言いますが、ストーリーはちゃんとしています。過不足はないです。ただ、うーん、キャラの魅力なのかエンタメとしての仕掛けなのかわかりませんが、盛り上がりません。子供向けか、と言われると子供に見せても途中で飽きるのではないでしょうか。
映像は、まあジブリですから…という感じですが、やっぱり作画技術じゃなくてイメージの作り方の違いが、ジブリは宮崎御大とその他大勢の秀才ですね。悪いはずもないですが、ジブリジブリしているなあ、という以上のものはないです。
ということで、まあ、評価は…オール3?